ウクライナの伝統人形「モタンカ」、横浜で展示 戦災から避難の子も制作

色とりどりのモタンカが展示されている特別展=横浜市栄区、県立地球市民かながわプラザ

 ウクライナの伝統人形「モタンカ」を集めた特別展が、横浜市栄区の県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で開催されている。戦禍を逃れた子どもたちによる手作りの人形も展示され、来場者の関心を集めている。6月2日まで。入場無料。

 モタンカはウクライナ語で「巻く」を意味し、布の端切れなどを丸めたものを別の布でくるみ、針などを使わず形を作っていく。持ち主を災いから守り、願いをかなえるとされている。

 会場にはウクライナ国民らが手作りした青や赤の花柄の服を着た人形など約50点が並び、子どもたちが避難先で故郷を思い平和を願って作られた作品もある。

 人形を提供したのは、ウクライナの戦災者や支援者と交流サイト(SNS)などを通じて交流を続けているボランティア団体「愛継プロジェクト」。着物の帯を使用した人形はウクライナと日本の国際交流を表現しているといい、同プロジェクトの井上アンナ代表は「ウクライナの美しい伝統文化を身近に感じてもらい、平和の輪が広がることを願っている」と話した。

 午前9時~午後5時。問い合わせは、同プラザ電話045(896)2121。

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