沖縄・奄美で梅雨入り、平年より10日ほど遅く

気象情報

気象庁は2024年5月21日、沖縄・奄美で梅雨入りしたと発表した。昨年(2023年)より3日、平年より10日程度遅い梅雨入りとなった。今年は全国的にも平年よりやや遅く、九州北部~関東甲信で6月中旬ごろとなりそうだ。

気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表している。掲載している梅雨入り・梅雨明け時期の情報は、気候の移り変わりの期間(平均的に5日間程度)のおおむね中日を示している。

気象庁の速報値による2024年の梅雨入りは、沖縄・奄美で昨年(2023年)より3日遅い5月21日ごろ。沖縄では平年より11日遅く、奄美では平年より9日遅い梅雨入りとなった。

今後、梅雨入りが見込まれる、そのほかの地域も全国的に平年よりやや遅い梅雨入りとなりそうだ。平年の梅雨入りは、九州南部で5月30日ごろ、九州北部で6月4日ごろ、四国で6月5日ごろ、中国・近畿・東海で6月6日ごろ、関東甲信で6月7日ごろ、北陸で6月11日ごろ、東北南部で6月12日ごろ、東北北部で6月15日ごろとなっている。

一方、平年の梅雨明けは、沖縄で6月21日ごろ、奄美で6月29日ごろ、九州南部で7月15日ごろ、九州北部で7月19日ごろ、四国で7月17日ごろ、中国・近畿・東海・関東甲信で7月19日ごろ、北陸で7月23日ごろ、東北南部で7月24日ごろ、東北北部で7月28日ごろ。なお、「平年」とは2020年までの過去30年の平均(入り・明けを特定できなかった年は除外)の日付を示している。

沖縄気象台の発表によると5月22日午前4時49分現在、沖縄地方は、梅雨前線の影響で大気の状態が不安定となり、沖縄本島地方と先島諸島では、23日にかけて多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降る見込み。雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となる恐れもあるという。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意していただきたい。

川端珠紀

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