「孫がお金貸してほしいと…」70代女性の詐欺被害を防止 近所の家族と信金が連携 4人に感謝状 群馬県警富岡署

感謝状を受け取った(右から)角田さん、渡辺隆史さん、久代さん、悦男さん

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、群馬県警富岡署(高橋英丹署長)は、富岡市の自営業、渡辺悦男さん(74)と妻の久代さん(70)、長男の隆史さん(43)、しののめ信用金庫一ノ宮支店の角田直美さん(58)の4人に同署で感謝状を贈った。

 渡辺さん家族は4月23日、近くに住む70代女性から「孫にお金を貸してほしいと言われた。お金を下ろしたいので信金まで(車で)乗せていってほしい」と頼まれた。孫が現金を必要とする理由がはっきりしなかったことなどから詐欺を疑い、角田さんや同署と連携して100万円を詐取されるのを防いだ。

 感謝状を受け、悦男さんは「被害を防げてほっとしている」、角田さんは「渡辺さんから連絡をもらえて助かった」とそれぞれ話した。高橋署長は「機転の利いた対応で被害を防いだ功労は大きく、非常にありがたい」と謝意を伝えた。

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