英、ウェールズ北部に大規模な原発新設計画 企業と協議開始

[ロンドン 22日 ロイター] - 英国は22日、ウェールズ北部に新たな大規模原子力発電所を建設する計画を表明した。候補地としてアングルシー島を挙げ、建設に向けて国際エネルギー企業と協議を開始したと明らかにした。

英国は気候変動目標達成とエネルギー安全保障強化の一環として、原子力発電量を2050年までに24ギガワットに引き上げる計画。これは予想される電力需要の約25%に相当し、現在の約14%から拡大することになる。

候補地のアングルシー島ウィルファ沿岸地域は、1971─2015年に原発として使用されていたが、現在は廃炉となっている。

政府は声明で、発電所を新設すれば600万世帯に60年間電力を供給できる能力を持つと説明した。

新プロジェクト開発の協議に参加する企業名は明らかにしなかったが、英紙フィナンシャル・タイムズは今月、韓国国営の韓国電力公社(KEPCO)がウィルファの発電所建設に向け政府と協議中と報じた。

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