【ネタバレ】「虎に翼」朝から号泣 相次いで赤紙が届く

「虎に翼」第38回より - (C) NHK

NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合・月~土、午前8時~ほか)の第38回が22日に放送され、冒頭から涙を誘う展開が描かれた。

戦況が悪化する中、猪爪家に召集令状が届き、花江(森田望智)がその赤紙を手に震えながら涙する場面で始まった第38回。花江の夫で主人公・寅子(伊藤沙莉)の兄・直道(上川周作)の出征が決まり、母・はる(石田ゆり子)は直道のためにできる限りのごちそうをふるまい、家族そろって食卓を囲んだ。

直道は「俺にはわかる」とおなじみの口癖を発し、「日本はこの戦争に勝って、子供たちにとって、もっともっといい国になっていくって」と吐露。別れの場面でも、妊娠中の寅子に「俺にはわかる。お前が元気な男の子を産むと」と笑顔で言い、「お兄ちゃんがそう言うなら女の子だね」と寅子が返すなど、いつも外してしまう直道の愛らしさが表現された。

そして、愛する妻・花江との別れのシーン。幼い息子2人に声をかけた後、直道は「花江ちゃん」と呼びかけ、思いをぐっとこらえていた花江はたまらず駆け寄り抱きついた。二人はきつく抱き合い、涙を流しながら「俺、寝られるかな。花江ちゃんが隣にいなくて」「大好きよ、直道さん」と言葉を交わし、「絶対帰ってきてね」と花江は少し抑えた声で伝えた。この展開に「冒頭からショック」「号泣」などと視聴者から声が上がった。

また、寅子やよね(土居志央梨)と共に学んだ轟(戸塚純貴)にも赤紙が届いたことが明らかに。「死ぬなよ、轟」と言ったよねの思いに共感するように、ネット上でも轟に対して祈りやエールが送られている。

朝ドラ・110作目の「虎に翼」は、女性法律家の先駆者である三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリー。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性が、困難な時代に道なき道を切り開き、苦境に立たされた人たちを救うために奔走する姿を描く。脚本は吉田恵里香。主題歌は米津玄師の「さよーならまたいつか!」で、語りを尾野真千子が担当する。(清水一)

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