佐藤二朗12年ぶりの書き下ろし新作戯曲『そのいのち』宮沢りえ主演で上演決定

舞台『そのいのち』が、2024年11月9日(土) から17日(日) に東京・世田谷パブリックシアターで上演されることが決定した。

『そのいのち』は、佐藤二朗が2012年に上演された『ハラナイ荘の人々』以来12年ぶりに書き下ろした新作戯曲。佐藤が「その歌を聴いたのが始まりだった」と語るように、映画『竜とそばかすの姫』でヒロイン・すず/ベルの声優を務め、劇中歌で注目を浴びたミュージシャンの中村佳穂の楽曲「そのいのち」にインスパイアされた作品だ。

介護ヘルパーとして働く山田里見と、彼女の雇い主で障がいを持った相馬花とその夫・和清は穏やかな日々を過ごしていたが、あることをきっかけにその穏やかな関係が徐々に狂い始めていく。「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」。それを前にした時に、3人が選んだ衝撃の結末とは――。

山田里見役は、5度にわたる日本アカデミー賞主演女優賞や読売演劇大賞大賞・最優秀主演女優賞など、数多くの映画、演劇の受賞歴をもつ宮沢りえ、そして相馬花の夫・和清役は佐藤が演じる。

『そのいのち』は東京公演を上演後、2024年11月22日(金) から24日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、11月28日(木) に宮城・東京エレクトロンホール宮城で上演される。

■宮沢りえ(山田里見役)コメント 二朗さんから、脚本が届いた。あの佐藤二朗さんから生まれた作品!と驚きつつも、物語のページが進むたびに、登場する人間の抱えている言葉に出来ない、とてつもない感情が何層にも重なり、迎える結末に震えました。
二朗さん、他共演者の方達と、この作品に誠実に丁寧に向き合いたいと思っています。

■佐藤二朗(相馬和清役・脚本)コメント その歌を聴いたのが始まりだった。中村佳穂さんの「そのいのち」。この歌が流れる物語を書きたい。そう思った。暗い澱に閉じ込められたとしても、前を見上げる人間の讃歌になるような、そんな物語を書きたいと思った。その脚本に、宮沢りえという大きな存在が共鳴してくれた。「そそられます」。りえちゃんが脚本を読んだあと、最初に僕に言った言葉。同業者としても脚本を書いた人間としても最大級の褒め言葉だ。りえちゃんと丹念に、この物語を紡いでいこうと思う。

<公演情報>
『そのいのち』

出演:宮沢りえ 佐藤二朗 ほか
脚本:佐藤二朗
演出:堤泰之

【東京公演】
日程:2024年11月9日(土)~17日(日)
会場:世田谷パブリックシアター

【兵庫公演】
日程:2024年11月22日(金) ~24日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

【宮城公演】
日程:2024年11月28日(木)
会場:東京エレクトロンホール宮城

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