イスラエル軍、ガザ北部ジャバリアで病院攻撃 南部ラファも空爆

Nidal al-Mughrabi

[21日 ロイター] - イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアで攻勢を強め、住民によると、病院が攻撃を受けたほか、住宅地域が空爆や戦車で破壊された。一方、ガザ最南部ラファでは空爆で少なくとも5人が死亡した。

今月に入り、イスラエルによるガザ北部・南部の同時攻撃で数十万人が再び避難を強いられ、支援物資の輸送も大きく制限されている。

住民によると、ジャバリアではイスラエル軍がブルドーザーで住宅や店舗を破壊した。

軍はイスラム組織ハマスの再結集を防ぐためジャバリア攻撃を再開したとしており、この1日で軍事施設や武器貯蔵所、ミサイル発射装置など約70の標的をガザ全域で解体したと述べた。

医療関係者によると、ジャバリアのカマルアドワン病院がミサイル攻撃を受けたほか、アウダ病院はイスラエル軍戦車に包囲されて3日になる。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、ガザ北部で機能している病院はこの2カ所だけだと述べた。

一方、保健当局によると、南部ではハンユニスの住宅が空爆を受けて子ども3人が死亡。ラファの住宅でも子ども3人を含む少なくとも5人が死亡した。

こうした中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は21日、物資の不足と安全上の理由からラファで食料配布を停止したと発表した。

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