暴行事件に関与した疑いのチーフスWRライス、負傷者による告訴はないとダラス警察が発表

カンザスシティ・チーフスのラシー・ライス【NFL】

カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)ラシー・ライスは、1カ月ほど前にスポーツカーを高速で運転し、数台の車を巻き込む事故を起こしたとして複数の容疑で罪に問われている。ライスはその後に暴行事件にも関与したと報じられていたが、負傷者が告訴しないことが明らかになった。

現地21日(火)にダラス警察は、ダウンタウンのナイトクラブで起きた事件について通報者は不起訴宣誓供述書に署名したが、捜査は継続中だと発表した。

警察当局が『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』に話した内容によれば、ライスは5月6日未明にある人物に暴行を加えた疑いが持たれており、その人物は直後に病院に向かったという。

『Associated Press(AP通信)』に事件の詳細を伝えた際、ダラス警察は容疑者としてライスの名前は挙げていなかった。

ライスの弁護士を務めるテキサス州上院議員のロイス・ウェストは、コメントを求めたAP通信に対して応じていない。NFLもコメントを拒否している。

先月、ライスは高速運転によって起こした衝突事故に関連して、重傷を負わせた罪を含む複数の罪状でダラス警察に出頭してからほどなくして、チーフスの自主トレーニングに参加している。

ウェストは以前、3月30日に発生した6台を巻き込む事故の当時、ライスがランボルギーニのSUVでスピード違反をしていたことを認めている。警察によると、セオドア・ノックスはコルベットを運転していたという。

テキサス州運輸局の報告書によれば、ライスは衝突前にランボルギーニを最高時速119マイル(約191km)で運転しており、ノックスが運転していたコルベットの最高時速は116マイル(約186km)に達していたとのこと。

南メソジスト大学(SMU)出身でダラス近郊の高校でプレーしていたライスは先月24歳になり、ノックスとともに加重暴行罪で1件、重症者を伴う事故を起こした罪で1件、負傷者を伴う事故を起こしたことに関する6件の罪で起訴されている。ノックスもSMUでプレーしていた。

この衝突事故で4人が負傷し、警察によると、ランボルギーニとコルベットの運転者は情報を提供せず、治療が必要な人がいるかどうかも確認することなく現場を立ち去ったという。

昨年のドラフトでチーフスに2巡目指名されたライスは、サンフランシスコ・49ersを延長戦の末に25対22で破ったスーパーボウルを含め、20試合に出場した。レギュラーシーズンではチーム最多となる7回のレシービングタッチダウンを記録している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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