ヘンリー王子とメーガン妃に米国〝国際指名手配犯〟と接点報道 当人は疑惑を否定

ヘンリー王子とメーガン妃(ロイター)

ヘンリー王子とメーガン妃の関係者が、米国で指名手配されている航空会社CEOからナイジェリア国内の無料航空券を与えられていたという報道を否定した。20日までに米メディア「デイリー・ビースト」が報じた。

ヘンリー王子夫妻は、インヴィクタス・ゲーム10周年を祝う兵士のメンタルヘルスへの取り組みなどのため5月10日から3日間、ナイジェリアを訪問した。しかしナイジェリア国内の移動は無料チャーター機で、二酸化炭素を過剰排出したとして非難された。

さらにチャーター機を無料提供した航空会社エア・ピースの創設者で最高経営責任者(CEO)のアレン・オニエマ氏は、米指名手配犯だったことも発覚して大きな批判を浴びた。

しかし夫妻に近い関係者は彼らを擁護し、西アフリカ国内への訪問はナイジェリア国防総省参謀長が企画したものだと主張し、疑惑を否定。オニエマ氏が米国際指名手配犯だったことも夫妻は知らなかったとしている。

オニエマ氏は2019年11月に米連邦政府に起訴された。起訴状では、オニエマ氏が地位を利用して、ナイジェリアから米国の銀行口座に2000万ドル(約31億円)以上を移動させたとして、マネーロンダリングと銀行詐欺の罪で起訴されているという。米当局からすると、ナイジェリアに逃亡している指名手配犯だ。オニエマ氏は無罪を主張している。

各方面から数々の批判を浴びたナイジェリア訪問だけに、犯罪収益の恩恵に預かっていたとなればヘンリー王子夫妻も「知らなかった」ではすまされそうにはない。

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