5月30日から6月2日にかけて、ヨーロッパ・イタリアで開催されるWRC世界ラリー選手権の第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』のエントリーリストが公開された。
イタリアを囲む地中海に位置する離島サルディニアが舞台となる第6戦ラリー・イタリア・サルディニア。前戦ポルトガルと同じく主なコンディションはグラベル(未舗装路)となるが、数あるラリーのなかでも道幅が狭く、少しのミスがリタイアを招く難ラリーとして知られている。
第5戦ポルトガルで2台を表彰台へ送り、マニュファクチャラー選手権でも逆転で首位に浮上したヒョンデ・シェル・モービスWRTは、今大会に3台のヒョンデi20 Nラリー1でエントリー。レギュラーのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組とオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組に加え、今季初戦となったラリー・ポルトガルで好走を見せたダニエル・ソルド/カンディード・カレラ組が出走する。
4ポイント差でヒョンデを追うTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームは、前大会から1台減の3台体制となる。トヨタGRヤリス・ラリー1をドライブするのは、レギュラーのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組と勝田貴元/アーロン・ジョンストン組と、現在2連勝中のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組だ。また第5戦ポルトガルではマニュファクチャラー外の4台目出走となっていた勝田は、マニュファクチャラーエントリーへと復帰している。
そして、残る最後のマニュファクチャラーであるMスポーツ・フォードWRTは、引き続きアドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組とグレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ組(ともにフォード・プーマ・ラリー1)という2台体制でのエントリーとなった。
WRC2クラスは、ポイントランキング首位のヨアン・ロッセルをはじめとする上位勢が軒並みエントリーを行っており、今大会でも激戦が繰り広げられることになりそうだ。また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかると山本雄紀も出走予定となっており、リタイアとなっていた第5戦ポルトガルのリベンジに臨む。
前大会から続くグラベル連戦のなかでも、高難度の大会として知られるラリー・イタリア・サルディニア。1度目と2度目の走行で変化する路面状況への対応はもちろん、狭い道幅やコース脇にそびえる立ち木や岩にも危険が潜む第6戦イタリアは、5月30日(木)から6月2日(日)にかけて開催される予定だ。
■2024年WRC世界ラリー選手権第6戦ラリー・イタリア・サルディニア
エントリーリスト(RC1クラス/5月7日付)
No. Team Car Driver&Co-Driver Eligibility
11
ヒョンデ・シェル・モービスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
ティエリー・ヌービル
マルティン・ウィダグ
M
33
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
エルフィン・エバンス
スコット・マーティン
M
16
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
アドリアン・フルモー
アレクサンドル・コリア
M
8
ヒョンデ・シェル・モービスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
オット・タナク
マルティン・ヤルヴェオヤ
M
17
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ
ヴァンサン・ランデ
M
18
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
勝田貴元
アーロン・ジョンストン
M
13
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンスター
ルイス・ルッカ
M
6
ヒョンデ・シェル・モービスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
ダニエル・ソルド
カンディード・カレラ
M
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