平田満、鷲尾真知子、高橋克実が「虎に翼」に出演決定

平田満鷲尾真知子高橋克実が、NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8:00ほか)に出演することが分かった。

伊藤沙莉が主演を務める「虎に翼」は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした物語。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が解決されていく爽快感を味わえる本作は、同局の「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本を手掛けるオリジナルストーリーとなっている。

平田が演じるのは、初代最高裁判所長官・星朋彦。裁判官・星航一(岡田将生)の父で、寅子(伊藤)に自身の著作の改稿作業を手伝ってもらうことになり交流を深める。寅子の恩師・穂高重親(小林薫)とも親しく、老いてますます高い理想を語らう仲でもある。

平田は「“朝ドラ”は、いろんな時代のいろんな人物がお茶の間に登場するので、懐かしさと親近感があり、いつも楽しく見ています。今回は熱量とテンションの高い伊藤沙莉さんの、しかも裁判官のお話なので、期待も高まるばかりです。最高裁長官という、これまで演じた中で最も偉い人をやるのは荷が重いですが、ご覧になる方が気持ちよく1日を始められるよう、リラックスして臨みます」と、作品への期待と役への意気込みを語る。

鷲尾は、梅子(平岩紙)の姑である大庭常役で出演。弁護士一家としての大庭家の誇りを守ることを第一に考えている。梅子の長男・徹太も自ら育て上げ、梅子には子育てをさせなかった。いつも威厳を保ち、梅子や孫たちに厳しく当たることもある人物だ。

鷲尾は「今の時代にもリンクしていて面白い!と思いながら拝見していた作品に出演できること、大変うれしいです。台本を読ませていただき、常さんが登場する昭和24年は、私の生まれた年でもあったので、ご縁を感じました。物心ついた時に周りの大人たちに抱いていた感情、とくに祖母への思いを、この役をいただいてあらためて思い出しました。あの時代に生き抜いていた女性たちの強さ、常さんと同じくらいの年齢の女性の匂いを表現できればいいなと思っております」と役柄に込める思いを伝える。

高橋は、新潟県三条市の弁護士・杉田太郎役。同じく弁護士である弟と共に、地域の事件を多く引き受けている。裁判所の職員とも懇意にしており、幅広い人脈を持つ。東京からやって来た寅子にも愛想よく振る舞う。

高橋は「まさかまさかの舞台が、私の生まれ故郷の新潟県三条市! しかも三条の弁護士役だなんて、びっくりしました。特に、今回楽しみにしているのが三条の言葉なんです。三条弁には、『らて』というかわいい語尾があって、『~です』を『~らて』と言うんですよ。例えば、『そうです』は『そうらて』になって、『カフェラテです』は『カフェラテらて』に…。この『らて』が、寅子の『はて?』に続いてはやってほしいと期待しています!」と、地元の言葉への愛着と期待を述べている。

今回発表されたキャストについて、制作統括の尾崎裕和氏は「今回発表した登場人物たちにはそれぞれに譲れない持ち場があります。最高裁判所、大庭家、新潟の三条、それぞれの場所の主(ぬし)とも言える人たちです。職場・家庭・地域、それぞれの場所を誇りを持って守る3人のところへ、寅子は自らの道を信じて突き進み、時にぶつかり合い、時には心を通わせることになります。平田満さん、鷲尾真知子さん、高橋克実さんという、お名前を聞いただけで伊藤沙莉さんとのお芝居が楽しみになる皆さんの登場を、楽しみにお待ちください」とそれぞれの役割を話している。

弁護士として意気揚々と世に出た寅子を待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまう。1945(昭和20)年、焼け野原に立つ寅子はすべてを失ってしまい、明日生きるために頼れるのは、かつて学んだ法律だけだった。裁判官になることを決意した寅子は、戦争で親を亡くした子どもや苦境に立たされた女性たちのため、家庭裁判所の設立に奔走することになる。そして、裁判官になり、寅子とその仲間たちは、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5mの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合っていく。

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