「乳幼児のいる家庭の防災」どうする? 避難方法や備えるべき防災グッズを考える 岡山市【こつこつ防災】

防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。岡山市の公民館で乳幼児がいる家庭を対象にした防災講座が開かれました。伝えたいポイントとは?

(講座)
「このハザードマップすごく大切なことがたくさん書いてあります。これを避難行動につなげていただきたいと思います」

岡山市中区の操山公民館で開かれた、おしゃべりカフェ「わ」。この講座は主に0歳から就学前の親子が対象で、今回は「乳幼児のいる家庭の防災」をテーマに5組が参加しました。

講師を務めたのは防災活動に取り組むグループ「OKAYAMAお片づけチームmomo防災部」のメンバー3人です。

(OKAYAMAお片づけチームmomo防災部/防災士 渡辺睦さん)
「特に小さなお子様を子育て中なので、(避難)行動がほかの方よりもハードルが高いと思うので、その辺りをちょっとでも楽になるような考えとか、アドバイスというか、意見交換ができたらいいかなと思っています」

講座では大雨のシーズンを前に自分たちが住む地域のハザードマップを確認。想定される浸水の範囲や深さなどを知ることで災害のリスクを「自分事」として認識してもらいました。

(参加者は―)
「市で配っていただいた時に見ました。1階まで浸水する地域だったので気を付けようと思います」
「(西日本)豪雨の時に水が来たので、あと、見たら『やっぱり浸かるんだったんだ』っていう感じでした」

さらに、乳幼児を連れて避難する際に不安に思うことなどをみんなで考えました。

(参加者は―)
「(自宅に)居たいかな、やっぱり、小さいからなかなか動けないので」

(OKAYAMAお片づけチームmomo防災部/防災士 渡辺睦さん)
「避難所にはちょっと行くのが難しいかもっていうのが本心だと思うので、どういう避難方法があるかとかっていうのはお伝えできればなと思います」

そして、いつ起こるかわからない災害に備えた「0次防災グッズ」も紹介しました。

「0次防災グッズ」とは被災した場所から自宅や避難先までの移動に最低限必要な持ち物のことです。飲み物や非常食、モバイルバッテリーや救急セットなどでまとめて普段持ち歩くバッグなどに入れておきたい防災グッズです。

(OKAYAMAお片づけチームmomo防災部/安藤雅子 代表)
「普段から(生活に)助かるものを持ち歩くっていうところからスタートしていただくと、ちょっとハードルが低くなってやってみてもいいかなというふうになると思います」

(参加者は―)
「防災グッズも子どもが生まれて、たとえばミルクだったり、そういった物が非常に準備がいるんだなっていうことが気付きになりました」
「とても勉強になりました。避難所とかも全く知らないのでちゃんと確認しようかなと思いました」

(OKAYAMAお片づけチームmomo防災部/防災士 渡辺睦さん)
「要配慮者っていうところに乳幼児抱えてたり妊婦の方だったりっていうのは入ってくるので、元気な方とは備えもですし、(避難の)スピードも違うと思うので、皆さんからもいろんな情報をお聞きできたので、やって良かったかなと思います」

© 株式会社瀬戸内海放送