仏像を造る時 決め手は何? 京都府宮津市でワークショップ

木造の仏像模型に眼球をはめ込む体験を行う参加者(宮津市国文・旧永島家住宅)

 京都府宮津市国分の旧永島家住宅で18日、「初めての仏像体験」をテーマにしたワークショップが開かれた。親子が仏像模型に眼球を取り付ける玉眼体験などを通して、仏像に親しんだ。

 府丹後郷土資料館が、修理を終えた京都府伊根町寺領区所蔵の仏像4体の特別公開に合わせて企画した。

 玉眼体験では同館の学芸員が不動明王をモデルにした木造模型を示しながら、「実際の仏像は瞳をリアルに見せるため水晶が使われている」と解説。参加者は模型の顔面部分に眼球をはめ込んで、その上に和紙と押さえ木を置き、最後に穴に竹くぎを差し込んで組み立てた。

 このほか、ケヤキやヒノキなど仏像に使われる木材のサンプルが並べられ、重さを比べたり、においをかいだりする体験もあった。

 峰山小5年の児童(10)は「眼をつけるのは難しかったけど楽しかった。仏像の構造を知って、作るのが大変そうだなと思った」と話した。

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