「大谷翔平の活躍が無駄に…」LA地元紙が湿ったドジャース打線を辛辣評価「得点圏の場面で10打数2安打に終わった」

現地5月21日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でアリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦し、3対7で敗れた。大谷翔平は「2番・DH」でスタメン出場し、4打数2安打、2盗塁。打点1に加えて2得点と、ドジャースが挙げた全3点に絡む活躍を見せた。

大谷が孤軍奮闘した一方、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘスらが無安打に終わるなど、ドジャース打線につながりが見られなかった。

ロサンゼルスの地元紙『Los Angeles Times』は、この一戦を「オオタニの活躍を無駄にしたドジャースが、ダイヤモンドバックスに敗戦」と称し、「オオタニはショーの主役を演じたが、他のサポートキャストは舞台に上がれなかった」と大谷以外の選手の不甲斐なさを指摘した。とりわけ問題視したのが、得点圏に走者を置いた場面で打者に当たりが出なかった点だ。

「オオタニは2回に二塁打を打ち、盗塁で相手の失策を誘って生還。6回には1死三塁で1打点となる適時打を放った。さらに2つ目の盗塁を成功させ、ウィル・スミスの適時二塁打でまたも本塁を踏んだ。しかし、ドジャースの得点はこれだけだった。得点圏に走者がいる場面で10打数2安打。チャンスを多く作りながらも、その多くを無駄にした」
初回の1死二塁でフリーマンが投ゴロ、1死三塁でスミスが見逃し三振。4回には無死二塁でフリーマンが捕邪飛。6回の無死二塁では、ベッツが右飛でT・ヘルナンデスが右直に倒れた。7回の無死三塁では、パヘスとエンリケ・ヘルナンデスがいずれも空振り三振で、ミゲル・バスガスは右邪飛に終わり、好機で1点も挙げられなかった。

このように試合を振り返った同紙は、「チームに最大の貢献をしたのがオオタニで、打率.194のラックスは三塁打に左前打と2安打を打ち、打率を.203に向上させた。スミスとバルガスも二塁打と心強い打力を見せた。それでも、他の選手は打てなかった。ベッツが3打数無安打、フリーマンも4打数無安打。さらに下位打線5人で計18打数3安打と、十分な成果を挙げられなかった」と、湿った打線を強調した。

構成●THE DIGEST編集部

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