参政党 つばさの党に被害届は未提出「対応マニュアルができていた」衆院15区補選でも凸される

参政党の神谷宗幣代表

参政党の神谷宗幣代表は22日、国会内で会見し、吉川里奈氏が立候補した4月の衆院東京15区補選で、黒川敦彦代表率いるつばさの党から街頭演説や事務所に突撃を受けていたが、被害届を警察に届けていないことを明かした。

黒川容疑者らは乙武洋匡氏の街頭演説を妨害した公選法違反(自由妨害)の疑いで警視庁に逮捕されたが、参政党も一昨年から執拗に標的にされ、選挙期間中以外の街頭演説会でもたびたび凸されていた。

神谷氏は「私が一番の被害者ではないかとも思っている。今回逮捕されたが、選挙に限らず、普段の政治活動についての妨害も視野に入れて、調査をしてもらいたい」と訴えた。

21日に黒川容疑者はX(旧ツイッター)に代理投稿で、参政党に対する公開質問状を出している。神谷氏は「なんか質問みたいのを出されているが、普段からそういう形で政策をテーマにしたことであればもちろん応じるが、『質問に答えろ』って、われわれも答えたことあるんですが、全然真摯な対応してもらえない。答えることが次の口実を与えることになるので、できなかったという事態もある」と話した。

そのうえで「2年間妨害されてきて、経験値が非常に高まったので、来た場合にはどのように対応すればいいのかを完全にマニュアル化しておりました。もちろん警察を呼んで、対応したことはあったが、警察の方が対応してくだされば、それなりに向こうも引いていく。妨害されていることを積極的に自分たちからアピールするっていうのも変な話なので、できなかった」といたちごっこが続いていたとして、過去の妨害も含めて、改めて警察に被害届を出すなどの作業を進めていくという。

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