イベント増加、通年で210件開催

李家超・行政長官は5月21日、今年初めに年間を通じて150件の主要イベントが開催されると予想していたが、現在ではその数が約40%増の210件以上に増加したと発表した。22日付香港各紙によると、李長官はこれらイベントの開催によって通年で約170万人の観光客が香港を訪れ、消費額は約72億ドル、経済的付加価値は約43億ドルに達すると見込まれており、中国本土からの旅行者への免税額の拡大も目指すと述べている。中央政府から香港を訪れる観光客。黄外倫財政副長官は昨日、下半期の主要イベントのカレンダーを発表し、下半期には106件の主要イベントが開催され、そのうち15件以上が新規プロジェクトであると述べた。

政府はイベント経済を精力的に推進しており、「香港のどこにでも観光スポットがある」というコンセプトを確立する。李長官は香港を訪れる観光客の経済効果は徐々に拡大しており、今年1~4月に香港を訪れた観光客の総数は1462万人に達し、前年同期の2倍となったと述べた。4月に米国、カナダ、インドネシアから訪れた観光客は80%増となり、主に宿泊客と長距離旅客だった。当局は観光客150万人当たり約0.1%のGDP成長をもたらすと推定。経済を活性化するためにさまざまな活動を推進する。

李長官はまた、中央政府がここ数カ月で「香港を支援し、香港に利益をもたらす」ため、自由行の開放都市を10都市追加したり、商用ビザの滞在期間を7日間から14日間に延長したりするなど、多くの措置を打ち出してきたと指摘。中国本土から香港に来る人の数が大幅に増加し、イベント経済との相乗効果が生まれ、経済効果が倍増するとの見方を示した。また特区政府は今後も中央政府に対し、香港に有利な政策を提案すると指摘。特に本土からの香港訪問者に対する免税枠の増額など、香港での買い物意欲を高め、さらなる景気刺激を図ると述べた。

政府は記者会見を開き、今年下半期の香港の主要イベントのスケジュールを発表。文化、芸術クリエーティブ、スポーツ、会議・展示会、金融経済、イノベーションとテクノロジー、祭典、パフォーマンスとカーニバルなど、さまざまな分野をカバーし、 15件あまりの新しいプロジェクトだけでなく、過去に大成功を収めてきたプロジェクトもある。文学・芸術的創造性の面では、7月の新プロジェクト「武道ダンスカーニバル」に1000人以上の武道とダンスの達人が集まり、60以上のパフォーマンスやアクティビティが披露される予定。M+ミュージアムでは6月から初の I.M.ペイの大規模な回顧展を開催。展示品の多くは初めて展示されるものだ。香港演芸博覧も10月に初めて開催される。海外からは800~1000人、地元からは500人の芸術界関係者が参加し、3万人以上の観客が観賞するとみられている。

スポーツイベントに関しては、2024年世界ラクロスU20選手権と2024年WBSCベースボール5ワールドカップを含む2つの国際的に有名なスポーツイベントが、それぞれ8月と10月に初めて香港で開催される。会議・展示会では、空港、港湾、鉄道、物流、建設など各分野の専門家が意見交換する大規模な会議・展示プロジェクト「スーパーハブEXPO」を11月に初開催する。

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