県内にも賃上げの波 春闘途中経過、32年ぶり高水準【長野】

県内にも賃上げの波です。今年の春闘の妥結状況で、県の調査対象になっている企業のベースアップの平均額が1万円台となっています。32年ぶりの高水準です。

4月23日時点での春闘の妥結状況について、民間の労働組合からの報告を県がまとめました。妥結した86組合で、ベースアップの平均額は前年同期を2545円上回る1万33円でした。1万円台となるのは1992年以来、32年ぶりです。平均の賃上率も3.86%で、前年同期をおよそ1ポイント上回る高い水準です。
県の担当者は「物価高騰や人手不足が長引く中、組合側が大幅な賃上げを求める傾向が強くなり、それに企業側も理解を示しているのでは」と分析。一方、「この賃上げの波が中小企業にどこまで広がるかは、今後の妥結状況をみたい」としています。

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