「崩壊する」チアゴ・モッタのユベントス監督就任に“元悪童”カッサーノが待った!「心から行ってほしくない」理由は?

コッパ・イタリア優勝で3年ぶりにタイトルを獲得したユベントスは、決勝の2日後にマッシミリアーノ・アッレーグリ監督を解任した。今季終了まではパオロ・モンテーロが暫定監督を務める。

来季からの新監督候補と報じられているのがチアゴ・モッタだ。技術部門を率いるクリスティアーノ・ジュントリは、ボローニャをチャンピオンズリーグ出場権獲得に導いた指揮官を招く考えという。

第2次アッレーグリ政権のユベントスは、内容への批判が絶えなかった。それだけに、ボローニャを躍進させたモッタの手腕には大きな期待が寄せられている。

しかし、元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは、モッタのユベントス行きに反対のようだ。何よりも勝利を優先することをモットーとするクラブだけに、うまくいかないと予想している。

『fanpage』によると、悪童として知られたカッサーノは『La Fiera del calcio』で「心からモッタにはユーベ行きを受け入れてほしくない。すでにユーベが(マウリツィオ・)サッリ招聘で考え方を変えようとしたことがあるのは覚えているだろう」と話した。

「ユーベはずっと、勝利は重要なことではなく、唯一の大切なことだという考え方だった。彼らはシャンパンサッカーをすることなんてまったく興味がないんだ。関心があるのは勝つことなんだよ」

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元イタリア代表FWは「ユベントスは違う道を試みた。正しかったと思うよ。多くの困難があったが、最後にスクデットを獲得したのはサッリ体制だからね」と続けている。

「そのサッリを追いやり、次は若い監督だった(アンドレア・)ピルロだ。リーグ戦を4位で終え、トロフィーを2つ勝ち取るなど、よくやった。だがその後、彼らは以前の道に戻ったんだ。モッタは素晴らしい人で、ファンタスティックな仕事をしたと思う。だがあそこに行けば...サッリのときみたいに崩壊するだろう」

さらに、「絶対にユーベには行くなと彼に言いたい」と強調した。

「何も変わらないさ。100年前からユーベの考えはひとつだけ。勝たなきゃいけないということだ」

ユベントスはチアゴ・モッタを新監督にするのか。そしてモッタは、ボローニャで成功したのと同じように、ユーベで結果を出すことができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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