「去年の悔しさ」バネに…2年ぶり金賞受賞 松崎酒造『廣戸川』全国新酒鑑評会 福島・天栄村

新酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会の結果が22日に発表され、福島県は金賞受賞数日本一は逃しましたが、18銘柄が受賞し、兵庫県に次ぐ2位となりました。

2年ぶりに金賞を受賞した酒蔵が、福島県天栄村にあります。カギとなったのは「去年の悔しさ」でした。

松崎酒造 杜氏・松崎祐行さん「うれしかった。特に去年が県としても蔵としても途切れてしまったので」

明治25年創業の老舗酒蔵「松崎酒造」。今年、2年ぶりに金賞を手にしました。受賞した「大吟醸廣戸川」は、県産米「夢の香」を活かしたすっきりとした飲み口が特徴です。

6代目の松崎祐行さんが杜氏に就任してから10回連続で金賞を受賞していましたが、去年は金賞を逃しました。

松崎祐行さん「いつか途切れるだろうなというのはもちろんあったが、悔しさがぐっと込み上げてきた」

今年こそは金賞を…

「今年こそは金賞を」。そんな思いで課題だったコメの溶けにくさを改善するため、仕込みの段階で水を減らすなど様々な対応策を講じました。そのかいもあり、2年ぶりの金賞受賞です。

松崎祐行さん「1位になった兵庫県がすごいというのもあるが、やはり福島の酒は本当においしいものが多いので、もう一度ここから再スタートという気持ちでやっていければ良いと思う」

杜氏の松崎さんは「去年逃した悔しさが改めて見つめ直すきっかけになった」と話していました。



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