黎智英氏、米CIAの介入呼びかけ

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判は5月20日に公判79日目を迎えた。同日の香港メディアによると、検察は2020年5月11日、YouTubeチャンネル「Yahoo TV Watch Together」の台湾生放送番組「郷民来衝康」を法廷で放映した。番組司会者の趙少康氏は、黎氏が外国や米国中央情報局(CIA)から何らかの影響を受けたかどうかを尋ね、黎氏はこう答えた。「我々は本当にCIA、米国に我々に影響を与えて欲しい。英国にも我々に影響を与えて欲しい。そして外国に我々に影響を与えて欲しいと心から望んでいる。なぜなら彼らの支援が私たちが生き残る唯一の方法だから。私たちが生きていくために今非常に必要なのは外国勢力である」。黎氏は「裏切り者」や「国を裏切って香港を誘惑した四人組のリーダー」と呼ばれることも気にせず、「私は最後の日まで必ず香港の人々と一緒にいる」と述べた。

司会者の趙氏はまた、黎氏と上級弁護士の李柱銘(マーチン・リー)氏が英米勢力のスポークスマンであると考えられていると指摘し、香港特区政府によるこの2人の逮捕は脅迫にとどまらないとみる。また民主派は香港の「一国二制度」を弱体化させるために外国勢力と結託した反動勢力であることを中国本土の人々に見せるためという。黎氏にこれを法廷でどのように説明し、控訴するつもりなのか尋ねた。黎氏は「香港市民は我々を支持しなければならない。我々は香港の法治と自由を守っている」と応じ、中央人民政府駐香港連絡弁公室(中連弁)が基本法第22条を誤解していると批判。中連弁は政府機関ではないため、中連弁が香港の内政を監督することができるのは、すでに香港の法の支配が破壊されていると述べた。

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