玉田志織さんが、ドラマ『ブルーモーメント』で共演する山下智久さんとの初対面時の印象や現場でのやりとりについて語りました。
【写真9枚】山下智久との共演に「毎日驚き」 注目俳優・玉田志織の写真を見る
山下智久さん主演のドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使し、現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘を描く物語。
玉田さんは、主人公・晴原柑九朗(山下)ら現場の活動を支えるSDM通信班の一員・宍戸梨紗子を演じています。
ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)での怪演も記憶に新しい玉田さんにインタビュー。役づくりや撮影のエピソード、これからの俳優としての目標などを聞きました。
被災者だからこそ感じること 『ブルーモーメント』は、災害に対する行動や考え方が変わる作品
──物語は中盤。ここまで撮影して、また、放送を見た感想を聞かせてください。
私は宮城県出身で、小学生の頃に(東日本大震災で)被災しているので、『ブルーモーメント』のような災害を描く作品への思いは強くて。出演が決まったときから、「このドラマは、見てくださった方の災害に対する行動や考え方を変えるきっかけになるんじゃないか」と思っていました。
こんなにステキな作品に携わることができて幸せですね。それは、現場にいても、放送を見ていても感じています。
──周囲からの反響はいかがですか?
被災した当時から仲の良い友だちから「いい作品だね」「すごく響く」という声をもらいました。視聴者の皆さんにも災害に対するメッセージが届いているようで、すごくうれしいです。
──本作に出演し、改めて災害に対して考えたことはありますか?
何が起きるか分からないので、準備をしておくことは大事だなと改めて思いました。
──ご自身は今、どんな準備をしていますか?
基本的なことではありますが、防災リュックは用意していて、そこにお水や缶詰など防災グッズを入れています。
でも、そのお水や缶詰などはちゃんと消費期限をこまめに確認しないといけないんですよね。ウェットティッシュも乾燥してしまったり、乾電池も劣化してしまったりして、いざ使おうとしたときに使えなくなってしまうので。
半年に1回くらいはチェックをして、リュックの中身の入れ替えをしています。
山下智久との撮影は驚きの連続 山下智久との撮影に「毎日驚きの連続」
──通信班・宍戸梨紗子を演じるうえで意識していることは?
台本を読んだときに真面目で熱い子だという印象を受けていたので、そこが表現できるように意識しています。
特に、個人的には声のトーンが低い人に真面目なイメージがあって、私自身はちょっとトーンが高いので、お腹から低い声を出すようにしています。
──SDM本部の撮影現場の雰囲気はいかがですか?
皆さんいつも笑っていて、明るい現場です。
先日、(気象研究所・予報研究部部長の上野香澄を演じる)平岩紙さんに、涙を流すシーンのときに何を考えているのかなど相談をさせていただきました。私は撮影の前日に「泣かなきゃ、泣かなきゃ」と思ってしまうことがあるんです。
でも、平岩さんのお話を聞いて、あまり考えすぎず、シーンを撮影するその場で思った感情を出せばいいんだな、と思えるようになりました。
──特命担当大臣(防災担当)・園部肇一を演じる舘ひろしさんとはどんな会話をしていますか?
会話はなかなかできないのですが、舘さんが現場にいると…ホッとします。
撮影が始まった頃は、舘さんがいると思うと緊張していたのですが、撮影を重ねるたびに包み込むようなオーラを感じるようになって、ホッとするようになりました。
舘さんは、特命担当大臣の役なので本番中はドシッとした印象ですが、本番の直前までずっと笑っていらっしゃるんです。そのギャップがステキですし、作品と向き合う姿も勉強になっています。
──主演の山下智久さんの印象はいかがですか?
ずっとテレビで見ていた方ですし、いつも熱い役を演じられている印象もあったので、ご本人も熱い方なんだろうなと思っていました。
実際にお会いして…小さい頃から見ていた山下さんが目の前にいて「え!?何が起きてるんだろう?」という感じでした(笑)。
しかも、撮影の合間に、再放送されている山下さんの出演ドラマを拝見することがあるのですが、休憩が終わって現場に戻ると、当たり前ですが山下さんがいらっしゃるので、それも不思議な感じで。「さっきテレビで見た方がいる!」と。毎日驚きの連続です。
──印象的だった撮影の合間の会話はありますか?
今は会話というより、ご挨拶をするくらいなのですが、いつも笑顔で返してくださいます。すごく背中が大きくて、作品のことを一番に考えて先頭に立ってくださっている印象ですね。
──山下さんと芝居で対峙した感想を聞かせてください。
一緒にお芝居をしていても、出来上がった作品をいち視聴者として見ていても、いろいろな過去を抱えながらSDMの活動をする晴原先生を応援したいなと思います。そういう気持ちにさせてくれる、心を動かされるお芝居だなと、勉強させていただいています。
SDMの活動中はクールですが、お天気お兄さん“ハルカン”とのギャップがまたいいですよね。
第3話で晴原先生と助手の雲田彩(出口夏希さん)と部長の上野(平岩さん)が外でランチをしながら会話をするシーンがあって。3人で話すときは毒舌なのに、“ハルカン”ファンに声をかけられた瞬間に爽やかな笑顔を見せるという切り替えの早さが、すごく面白かったです。
改めて自己紹介!「実は…」 玉田志織 静かそうに見えて…「実はアクティブ派です」
──めざましmediaには初登場ですので、改めて自己紹介をお願いします。
玉田志織、22歳です。周りからは「静かそう」とよく言われるのですが、実はすごくうるさいですし、どこでも走り回っているようなアクティブ派です(笑)。
この間、友だちから「運動神経が悪そう」と言われたので、競走したら勝ちました!学生時代に体育大会でマラソンの選手をやったこともありますし、運動は大好きなんです。
──最近運動はしていますか?
今はダンスをやっていて、最近ランニングをまた始めたところです。
──アクティブ派ということですが、休日の過ごし方は?
1人で映画館に行ったり、お風呂の中でゆっくり作品を見たり、キャンプや釣りに行くこともあります。
──特技やご自身のアピールポイントを聞かせてください。
特技は、小学校1年生から習っている歌とダンスです。
いろいろなことを考えがちなのですが、いざ「やるぞ」となったら突き進んでいくタイプで、今のお仕事は自分で電話をかけたことがきっかけで始めましたし、その行動力もアピールしたいです。
──大事なことは自分で決められるタイプですね。
そうですね。母に相談することも多くて、意見をもらうこともあります。でも、先日母から「ちゃんと大事な決断は自分でしていたよ」と言われて、うれしかったです。
今後やりたい役は? 今後、玉田志織がやりたい役は「まだ間に合うなら学生の役」
──デビューから7年。ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)など話題作への出演が続いていますが、さまざまな経験を経て、芝居に対する思いや考え方に変化はありますか?
お仕事を始めた頃、お芝居が得意ではなかったですし、台本を読むことが苦手でした。
子どもの頃からドラマや映画を見るのが好きで、「作品の世界に入ってみたい」と思っていたのですが、当時はまだ小学1年生くらいだったので “芝居”という概念がなくて…いざ、仕事を始めたときに「こんなに大変なんだ」と初めて知ったんです。
だから、この仕事向いていないんじゃないかと悩むことも多くありました。でも、役をいただくたびに責任を感じるようになり、「お芝居が得意じゃないかもしれないけど、だからこそ誰よりも台本を読んで、役について考えよう」と、思うようになったことが大きな変化です。
──お芝居することは楽しいですか?
はい。学生の役、芸能マネージャーの役など、いろいろな役柄、職業を体感できるので、それが楽しいです。
あとは、自分の楽しんでいた作品がどうやって作られていたのかを知ることができて、すごくうれしいです。
──今後の目標を聞かせてください。
役を通して誰かの励みになる存在になりたいですし、今回の『ブルーモーメント』のような誰かの行動を変えるきっかけになりえる作品にたくさん出演できたらいいなと思っています。
──演じてみたい役柄や出演してみたい作品のジャンルはありますか?
もしまだ間に合うなら、学生の役をやりたいです。高校生のときからお仕事をしていたので、あまり制服を着る瞬間がなくて、寂しかったんです。
だから、制服が着られるうちに…その可能性があるところが、この職業の良いところですね(笑)。