アンドレッティ、元FIAチーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズを獲得。2026年に向け技術規則の知識が活きるか

 アンドレッティ・グローバルは、パット・シモンズがエグゼクティブエンジニアリングコンサルタントとして、彼らのF1チームに加わったことを発表した。

 FIAがアンドレッティ・グローバルのF1エントリーを承認した後、フォーミュラワン・マネージメント(FOM)は彼らのF1参戦を全面的に拒否した。2026年のF1世界選手権へのエントリーが受け入れられるという保証がないまま、アンドレッティはリソースの拡大を続けている。

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 シモンズはここ数年、FIAのチーフテクニカルオフィサーを務めてきたが、2026年のシャシーレギュレーションの発表を10日後に控え、連盟での彼の仕事は終わりを迎えた。アンドレッティ加入のオファーが来ると、70歳のシモンズは即座にそれを受け入れた。

 シモンズは毎日ファクトリーに出勤したり、すべてのレースに同行したりすることは期待されていないが、アンドレッティ・グローバルがついにF1に参戦することになれば、シモンズの持つ2026年のテクニカルレギュレーションに関する深い知識と、このスポーツにおける43年の経験は、チームにとって非常に貴重なものとなるだろう。その上シモンズは、現在はアルピーヌとして運営されているチームのエンストンの拠点で長年ともに時間を過ごした知己である、テクニカルディレクターのニック・チェスターと緊密に連携することになる。

 チェスターが、かつての上司をアンドレッティに迎え入れることを非常に喜んだのも不思議ではない。チェスターは、「私は過去にパットとともに仕事ができて光栄だったし、彼は我々が引き出すことができる豊富な知識を持っている」と述べた。

「パットはエグゼクティブエンジニアリングコンサルタントとして、技術分野とチーム運営の専門知識をもたらし、チームの発展を支援してくれるだろう」

2018年F1第14戦イタリアGP ニック・チェスター(ルノー シャシーテクニカルディレクター)

 非常に奇妙なことだが、アンドレッティの発表にはシモンズのコメントが一切含まれていない。しかしチームオーナーのマイケル・アンドレッティは声明のなかで、エンジニアとしての経歴を持つ人物が彼のチームに託した信頼を基にして、F1にメッセージを送っている。

 アンドレッティは、「パットをアンドレッティファミリーに迎えることができて、これ以上ないほど興奮している」と述べ、あらゆる人々に対し次のように念を押した。

「パットの空力、ビークルダイナミクス、F1パワーユニットに対する鋭い理解は、競争力のあるチームの構築を続ける上で役立つだろう。彼の専門知識はF1での物語を形作る上で極めて重要だ。彼が我々の取り組みに参加することを決めたことが、多くを物語っていると考えている。我々の仕事は順調に進んでおり、この次のステップには非常に満足している」

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