金正恩氏、先代2人と権威同列化 肖像画並べて掲示、党施設で初

北朝鮮の「中央幹部学校」の施設内に並べて掲げられた(奥左から)故金日成主席、故金正日総書記、金正恩朝鮮労働党総書記の肖像画=21日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の肖像画が、故金日成主席、故金正日総書記と並べて党の施設に掲げられていることが22日、初めて確認された。これまでは先代の2人のみだった。金正恩氏の権威が先代と同列に高まったことを示す狙いとみられている。

 国営メディアで、平壌に新設された党幹部養成機関「中央幹部学校」の施設の室内や外壁に3人の肖像画が並べられていた。昨年9月、写真展や絵画展で3人の姿が1枚ずつ並べて配置されたことはあったが、北朝鮮に詳しい専門家は「今回の党機関での掲示は次元が異なる話だ」と指摘している。

© 一般社団法人共同通信社