テラドローン、自社開発の国産ドローン用レーザ2つの新製品を同時発売

UAVレーザとSLAM技術の一体化により1台で補測まで完結でき、陸上でも上空でも使用できる「TLD」と、スキャナ単体価格が従来の約3分の1である1,000万円以下で、測量精度5センチ以下、照射点数50万点/秒の最高水準のハイエンドUAVレーザ「TLR」を新たにシリーズに加えることで、測量現場のさらなる効率化を実現するという。

また、公共測量に求められる精度が確保でき、安心して利用できる充実したカスタマーサポートも提供する。

開発背景

国内の建設業界では昨今、高齢化や生産年齢人口の減少に伴う人手不足などを背景に、「2024年問題」に直面している。テラドローンではこうした課題を解決するために画期的な技術の開発やサービスの提供に取り組み、今回の2製品の開発・発売に至ったという。

新製品について

Terra Lidar Dual(TLD)

これまで、オーバーハング箇所をはじめ、橋梁下や電線が上を通っていてドローンが上空飛行できない場所などの現場は、UAVレーザに加えてトータルステーションや地上型レーザで補測を行っているが、もっと効率よく簡単に補測を行いたいという要望があったという。これらを解決するために、「陸上でも上空でも1つのデバイスで可能」となる製品となる「TLD」を開発した。

  • 特徴①:地上も上空も1つのデバイスで補測まで完結
    ”UAVレーザスキャナ”と”SLAM技術を搭載したハンディ型スキャナ”の2つの機能を兼ね備えており、簡単に切り替えて計測できる。そのため、他の機材を用意せずに最小限の初期費用で導入可能。
  • 特徴②:補測で取得したデータの統合が可能
    オーバーハングの箇所や橋梁下、ドローンが飛行できない場所をSLAMで計測し、UAVレーザで計測した点群と統合可能。

Terra Lidar R

これまで、高精度UAVレーザは、活用が難しく高額で、限られたユーザーしか利用ができなかったため、一般的に幅広く活用できることを目的に本製品を開発した。

また、点密度も高い(1秒間に50万点)ため、建物のエッジや白線までクリアに捉えることができるのに加えて、植生が多い現場でも、地表面の十分な密度の点群データが取得できる。

このようなデータ取得時から精度の高いデータが取れることで、完成度の高い地図や3次元モデルなどの成果物を納品することができ、全体の作業効率の向上や時間やコスト削減につながる。

高度100メートルでも構造物の形状を明確に捉えている。

2製品の共通の特長

  • カスタマーサポートの充実と公共測量対応可能
    導入、運用支援の他、クラウド解析サービスを通じた精密な点群生成まで対応する。また、公共測量に必要な要求精度も確保できるため、公共測量にも活用が可能。
  • 自動色付き点群データの出力
    着陸時に自動で色付けされた点群データが出力される機能を搭載しているため、点群を色付けするためのオルソ画像作成が不要となり、従来機器と比較して、業務の効率化が可能だ。

スペック

Terra Lidar Dual

Terra Lidar R

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