防災拠点整備めぐり議論 県災害応急対策検討部会

県全体の防災体制の基本構想策定に向けた有識者の会議が開かれ、防災拠点整備の方向性について意見が交わされました。

県の防災体制をめぐっては、山下知事が五條市の県有地に計画されていた「大規模広域防災拠点」の整備を見直し、県立橿原公苑を中核的広域防災拠点にするとしていました。しかし、県議会での議論を受け災害応急対策検討部会を設置し、県全体の防災体制を再度検討することになりました。

22日開かれた2回目の会議では、中核的広域防災拠点の選定について委員からは「橿原市と五條市で北部の盆地と南部の山間部の役割分担を」、「どちらかが中核ではなく、拠点を2つにして互いにカバーすればいい」などといった意見が出されました。

会議では今後も、橿原市と五條市の防災拠点の整備などについて検討を重ね、県が基本構想を取りまとめることにしています。

部会長 関西大学 河田惠昭 特別任命教授

「いろいろな方の意見を聞いて、それを勘案してこの計画を進めると、奈良県全体の防災能力が非常に高くなるということは間違いない。特に県民のご理解がこれによって進む」

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