浦安の中学教諭、飲酒運転で懲戒免職 運動部顧問、部員に「殺すぞ」「ばか」前任校でもトラブル 千葉県教委処分

千葉県庁

 飲酒運転をしたとして、千葉県教育委員会は22日、浦安市立入船中学校の高瀬慧教諭(32)を懲戒免職にした。生徒に侮蔑的な言動をした県北西部にある公立中学校の男性教諭(43)を減給10分の1(1カ月)、交通死亡事故を起こした県立東金特別支援学校の女性教諭(37)を戒告とする懲戒処分も発表した。県教委による飲酒運転の処分は本年度初めて。

 県によると、高瀬教諭は3月28日の勤務後、車で船橋市内の居酒屋を訪れ、同日午後7時25分~29日午前0時までの約4時間半、知人らと少なくともビールジョッキ2杯とハイボールジョッキ1杯を飲んだ。車で帰宅する途中、同市内の県道でガードレールに衝突する事故を起こした。

 県の聞き取りに「車を置いて行くつもりだったが、仕事が押してしまい車で行った」「後先考えず、早く帰って休みたかった」と話し「今後は車を運転するつもりはなく酒を飲むつもりもない」と反省しているという。

 男性教諭は昨年5~6月、複数回にわたり、顧問を務める運動部の男子部員に「殺すぞ」「ばか」などと侮蔑的な言動をした。昨年6月に生徒の関係者から自治体の職員に相談があり発覚した。同10月に顧問を外れたが、授業は行っていた。現在は顧問に復帰している。男性教諭は昨春、同校に赴任。異動前の中学校でも顧問をしていた運動部員や生徒への不適切指導で、校長から複数回指導されていた。

 女性教諭は昨年6月、大網白里市内の交差点で、青信号の横断歩道を歩行中の50代男性をはね死亡させた。東金簡裁から自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で罰金100万円の略式命令を受け、納付した。1年間の免許停止の行政処分も受けた。

 県教委は不祥事根絶の指導を徹底するとともに、飲酒運転の再発防止へ、警察出身者の講師を招き研修を行う。

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