「県連の考えではない 撤回や謝罪はしない」自民党青森県連会長が回答 海自大湊統合巡る江渡衆院議員の発言

海上自衛隊大湊地方隊の統合に関する、江渡聡徳衆議院議員の発言を巡る動きです。自民党に質問状を提出していた地元団体に対し、津島淳青森県連会長が回答しました。

津島県連会長は22日、青森県むつ市のむつ商工会議所を訪れ、回答書を手渡しました。

今回の一連の騒動。発端は…。

11日に開かれた津島県連会長の国政報告会における江渡衆院議員の発言です。

【江渡聡徳衆議院議員】
「今回の法案改正によって、大湊の総監部、これがなくなる形になる」
「地域全体として頑張っていこうという盛り上げがなければ、そのことが実を結ばないという、ある一つの事例となるのではないのかなと思っています」

自衛隊法の改正で、海上自衛隊大湊地方隊が横須賀地方隊へ統合する動きについて「県や地域の活動が少なかったため」といった趣旨の見解を示したのです。

【むつ商工会議所 内田大輔会頭】
「非常に、地元としては失望というか、悲しいというか、何でだと」

これに対し、むつ商工会議所を始めとする市内8つの団体が16日、自民党に対して質問状を提出。

そして、22日…。

【自民党青森県連 津島淳会長】
「国家安全保障上の観点から、この度の組織改編が行われるものと認識しております」

津島県連会長は、一連の発言内容は「青森県連としての考えではない」と示したうえで、撤回や謝罪はしないとしました。

出席者は一応の理解を示しつつも、地元の反響は大きいとし、今後は江渡衆院議員個人に対し、発言の真意を問う姿勢を示しました。

【自民党青森県連 津島淳会長】
「ご自身がきちんと真意、こういう意図があったんだということが、まずあって然るべき」
「きちんとした説明はなされたほうが良いのではないかと思います」

【むつ商工会議所 内田大輔会頭】
「我々は、地域の住民として、江渡衆議院議員に、それぞれの職域、役割を持つ団体なので、団体の役割として聞かねばならぬところを聞いていこうというふうに思っています」

また、むつ商工会議所などは、岸田総裁や木原稔防衛大臣にも質問状を送っていて、そちらの回答期限は5月31日までとなっています。

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