東日本大震災の教訓は能登半島地震で生かされたか 東北大学今村文彦教授がセミナー

東日本大震災の経験が能登半島地震の被災地で生かされたかを考えるセミナーが、仙台市青葉区で開催されました。

セミナーでは東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授が、能登半島地震の現状や課題などについて講演しました。

能登半島では、自治体が作ったハザードマップを元に定期的に津波の避難訓練が行われていて、これが迅速な住民の避難につながったと話しました。

東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「このハザードマップを作ったきっかけが何と言いましても東日本大震災で。奇跡ではない訓練ができていた」

その一方で、避難所については能登半島地震でも環境が整っていなかったとして、改善が必要だと指摘しました。

東北大学災害科学国際研究所今村文彦教授「特に海外の方から、日本はあれだけ防災しっかりやっているのに避難所は変わってないですよねと言われる。問題はスペースですよね、あとは重要な備品であったりがやっぱり足りないというところになります」

参加者「自治会で自主防災の活動をしていて、秋田県の沿岸も能登と同じように断層がいっぱいあるので危機感を持って帰りたいと思います」

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