「手足口病」の感染者拡大、県全域に3年ぶり流行警報 幼児を中心に飛沫で感染「手洗い徹底を」

 鹿児島県は22日、口の中や手、足などに水疱(すいほう)性の発疹ができる「手足口病」の流行発生警報を県内全域に出した。2021年11月以来の発令。県感染症対策課は「手洗いを徹底し、特に排せつ物の処理を適切に行ってほしい」と呼びかけている。

 5月13~19日に県内51定点医療機関から報告があった感染者は、前週比138人増の308人。1医療機関当たりの平均は6.04人で、警報発令基準の5.00人を超えた。保健所別で警報レベルに達しているのは、川薩(15.50人)、鹿児島市(9.15人)、姶良(8.71人)、出水(5.67人)、伊集院(5.33人)だった。

 手足口病は急性ウイルス感染症で、主に飛沫(ひまつ)感染で起こる。幼児を中心に感染し、例年夏ごろに流行のピークを迎える。

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