磯村勇斗が映画批評家大賞で助演男優賞受賞 映像製作は「楽しいな、やめられないな」

助演男優賞を受賞した磯村勇斗

俳優の磯村勇斗(31)が22日、都内で行われた「第33回 日本映画批評家大賞授賞式」に出席。映画「月」で助演男優賞を受賞した。

日本映画発展のための賞として生まれ、映画のプロが厳密に審査を行う「日本映画批評家大賞」は、今年で33回目を迎えた。「月」は実際の障害者施設で起こった凄惨な事件をテーマに描いた話題作で〝加害者〟を演じた磯村は、他映画賞でも助演男優賞を多く受賞している。

石井裕也監督と作り上げた日々を振り返り「死刑囚の方の情報やバックボーンを見て、監督と話しながら、やりすぎてサイコパスになるのもまた違う、と深く深く作っていきました」「特に『普通の青年でいてくれ』って言われていました」とバランス感覚に悩んだ役作りの様子を明かした。

そんな演技力が評価され、見事受賞を果たしたものの「自分が演じた役を考えると、このありがたき賞をどう受け止めればいいのか」と本音を吐露。ただ「それくらい難しい役に出会えたことは感謝しています」と語った。

現在、多くの作品に抜てきされている磯村。映画製作は「楽しいな、やめられないなっていうのをすごく感じます」とこの世界のとりこになっているようで「一歩一歩、この賞を糧に少しでも映像の世界に華を添えられる役者でありたいなって思います」と力強く宣言した。

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