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俳優の東出昌大(35)が22日、都内で行われた「第33回 日本映画批評家大賞授賞式」に出席。映画「Winny」で主演男優賞を受賞した。
日本映画発展のための賞として生まれ、映画のプロが厳密に審査を行う「日本映画批評家大賞」は、今年で33回目を迎えた。「Winny」は、2002年に登場したファイル共有ソフト。著作権法違反幇助の罪に問われた開発者・金子勇氏は、7年もの法廷闘争で無罪を勝ち取るも、13年に43歳の若さで病死した。
東出はそんな金子氏を熱演した。金子氏の映像・音声に関する記録はほとんど残っておらず、役作りは難航。さらに「誰のために芝居をするのか」と悩んだ日々もあったというが「今回は金子さんのご遺族や弁護団の方がこの映画の完成を喜んでくれて、『金子さんの人生が報われた』って舞台あいさつの初日に言ってくださって、こんな直接的に人のためになる仕事ってあるんだって思って。役者やってて良かったなって魂が震えました」と目を細めた。
役者業については「これさえやれば、いい芝居ができるっていう方程式がない」と探求の毎日を過ごしているという。ただ、やることは明確のようで「日々、この根拠のない自信を持ちながら、地味な準備を怠らずにいい映画の現場に戻ってこれたらなと思います」と〝次回作〟への意気込みを語った。
なお、主演女優賞は映画「波紋」の筒井真理子が受賞した。