仕掛けいっぱい!見ごろを迎えた広大な菜の花畑で贅沢三昧

毎年5月下旬に見頃を迎える菜の花。胆振の安平(あびら)町の菜の花畑の広さはというと…今年は65ヘクタール=エスコンフィールド北海道およそ13個分に相当します。安平町では5月18日から「菜の花さんぽ」というイベントが始まり人気を集めています。

安平町内で今年見られる菜の花畑は6か所。点在していますが、畑の近くに駐車場が設けられているところも多く、花めぐりをしやすくなっています。遊歩道付近にはたくさんのフォトスポットがあり、だれでも素敵な写真を撮ることができます。
そしてそれぞれの畑には楽しめる仕掛けがいっぱい!ベンチが置いてあったり、牧草ロールの上にも乗って写真を撮影することができるようになっていたりします。

町内で今年最も広い面積の菜の花畑。その広さは27ヘクタールに及びます。この畑で楽しめるのが畑の中を走る、トラクターでひく幌馬車。さらに、扉をあけると一面の菜の花畑という撮影ができるピンクの扉も話題を呼んでいます。

訪れた人は「こんなに規模が大きいとは思わなかったです」「こんなに広いとは思わなくてびっくりしました」と口をそろえます。

この菜の花畑の横であるものを発見しました。それは今年から始まった土日のテントサウナ体験です。広大な菜の花畑の横でサウナが楽しめるんです。サウナで体が温まった後は、整うことも。菜の花畑を独り占めするような贅沢な体験です。

サウナの他にこんな体験もできます。それは菜の花畑の中で行うヨガ体験。インストラクターがリラックス効果が得られる呼吸法などを教えてくれます。

菜の花畑は連作障害を防ぐための輪作の一環として取り入れられたもの。来年は麦畑になるそうです。菜の花の後に麦を植えると栄養が残っているので麦もよく育つと言います。

農地に栄養を与えるため、輪作をする農家にとってありがたい存在の菜の花。
でもそれだけではありません。菜の花からは菜種油という油が採れますが、その油を採取したあとの搾りかすは野菜や米などの肥料になります。菜種かすという有機肥料に利用し、お米の肥料として化学肥料をできるだけ使わない農法にも生かされています。菜の花を肥料にしたお米には「北の菜の花米」というブランドを付けて販売しています。販売先は遠くは沖縄まで及ぶそうです。
道の駅の野菜の直売所には菜の花の肥料を使って生産された有機栽培の野菜たちが並びます。他にも菜の花を使ったパンやキッシュ、石けんなども販売されています。

安平町の「菜の花さんぽ」は6月9日まで開かれています。

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