【新日本・BOSJ】ジュニア王者SHO 姑息な勝利で「全員、俺とは格が違うんだよ」

抱えたDOUKI(左)をゴミ箱に投げるSHO

新日本プロレス「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のIWGPジュニアヘビー級王者SHO(34)が、姑息にも優勝戦線に踏みとどまった。

22日のエディオンアリーナ大阪第2競技場大会で行われたジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Bブロック公式戦で、「JUST 5 Guys(J5G)」のDOUKI(32)と対戦。入場時に襲撃しようとゲート前でパイプイスを手に待ち構えていたが、別のゲートから登場したDOUKIにいきなり先制を許してしまった。

それでもアバラへの一点集中攻撃で次第にペースをつかみ、業務用ゴミ箱に投げ捨てるなどやりたい放題。必殺の宇和島ピンプスを狙うが、これを回避され、イタリアンストレッチNo.32で捕獲されてしまう。

これで決まったかに見えたが、ここでH.O.Tの高橋裕二郎が登場。ゴングを打ち鳴らし、DOUKIに技を解除させる。さらにDOUKIの摩利支天(旋回式変型サイドバスター)を浴びたSHOがフォールされると、裕二郎はレフェリーの足を引っ張りカウントを阻止した。

ここで助太刀に入ったJ5Gのタイチに裕二郎は排除されてしまうが、その隙にSHOは右脚のレガースに鉄板を忍ばせる。ここからDOUKIに右ミドル、カチ上げキックでたたみかけ、最後は宇和島ピンプスでトドメを刺した。

これでBブロックはロビー・イーグルスが勝ち点10で首位に立ち、SHO、KUSHIDA、高橋ヒロム、DOUKI、石森太二、ドリラ・ッモロニーの6人が勝ち点8で追う大混戦模様となった。

マイクを握ったSHOは「オイ、コイツだけじゃねえ。出てるヤツら全員、俺とは格が違うんだよ」と豪語。決勝戦は6月9日大阪城ホール大会のメインで行われるが、「格下のヤツが決勝に上がってきても、メインでやる必要なんかねえからな。俺が余裕で勝つんだから。それに、どうせ大阪の人間はプロレスを見る目がねえんだよ」。会場が大ブーイングに包まれる中、極悪王者は不敵な笑みを浮かべながらリングを後にした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社