安定神話どこへ…県職員採用試験、大卒申込者が過去20年で最少 前年度からも2割減「学生の民間志向高まった」

 鹿児島県は22日、来春入庁予定の2024年度職員採用試験(大卒程度)の申込者数が451人だったと発表した。前年度の552人から101人、18.3%の大幅減。県人事委員会によると、統計が確認できる03年度以降で最少だった。

 同委員会は大幅減について、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたことで学生の民間志向が高まったと分析。民間企業の採用活動がさらに活発化・早期化したことも理由に挙げる。

 県は23年度から大学1、2年生や保護者向けの説明会を開催。本年度は県職員の仕事への理解を深めてもらおうと、学生と若手職員が語る「フリートークカフェ」を鹿児島、福岡、関西で実施する予定。

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