【ノア】拳王が鈴木みのるとのシングル戦に激勝 超満員の後楽園に「この空間をノアの日常にしてやるからな」

鈴木みのる(左)に蹴りを入れる拳王

ノア22日の後楽園ホール大会で、拳王(39)が鈴木みのる(55)との初シングルマッチを制した。

かつて鈴木軍を率いてノアを侵略したみのるとの一戦は、壮絶な展開となった。拳王がイス攻撃を蹴りで迎撃すると、みのるは側頭部から流血。これをキッカケに怒とうの猛攻にさらされた。

「やっぱりノアはクソ弱えな!」と挑発しながら打撃を打ち込んでくるみのるに立ち向かい、激しいエルボー合戦を繰り広げる。スリーパーホールドからのゴッチ式パイルドライバーを阻止するとサッカーボールキックで反撃に転じ、PFSを投下した。

しかしこれをカウント2で返されると、拳王スぺシャルを切り返されまらもスリーパーで捕獲される。執ような絞めを何とか逃れるた拳王は、強烈なハイキックで再逆転に成功。うつぶせのみのるの腰へPFSを決めると、最後は正調PFSで3カウントを奪ってみせた。

試合後のリング上でマイクを握った拳王は「鈴木みのる、8年前、9年前のこと思い出すと、お前のこと今でも大嫌いだ。ただ、今日一人だけでプロレスリング・ノアに来たこと。テメーは本当に男だ」と対戦相手をたたえた。「ONE NIGHT DREAM2」と銘打たれたこの日の大会にはフリーのみのるを筆頭に、他団体所属選手も多数参戦し観客は1488人札止め(主催者発表)を動員。「ノアの今の現状じゃ、この後楽園ホールはまだまだ非日常かもしれない。だけど日常にしていかないとダメだろ。今ここで誓ってやる。今夜みたいな空間をノアの日常にしてやるからな。これは夢じゃない、未来には現実になるんだ」と力強く言い切った。

最後は「世界一性格の悪い男を倒した、世界一めんどくさい男・拳王。俺についてこい」とキッパリ。一方のみのるは「拳王よ、そしてノアよ。これで終わりだと思うんじゃねえぞ、てめえら。また来るぞ」と再上陸を予告していた。

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