【日本ハム】新庄監督 劇的サヨナラ勝利に苦笑い「どうですかこのビッグシャウ打線」

「ビッグシャウ打線」と命名した新庄監督

日本ハムが22日、本拠地(エスコン)で行われたオリックス戦に延長10回の死闘の末、5―4でサヨナラ勝ち。連勝を「2」に伸ばした。

この日、チームは今年3月に育成から支配下登録された右腕・福島が先発。6回途中2安打無失点の好投でプロ初勝利の権利を保持したまま救援陣にマウンドを託した。

だが、4―0とリードした8回からマウンドに上がった4番手・堀がまさかの大乱調。連打と味方の失策で無死満塁の窮地を迎えると、続く福田に痛恨の満塁弾を浴び同点に。この時点で福島のプロ初勝利が幻となった。

さらにチームは直後の8回裏一死二、三塁の勝ち越し機に打者・水野が右翼へ強烈なライナー性の飛球を放ったものの、三走・田宮がベンチのサインで飛び出していたため犠飛にならず。結局この好機を逸し、チームは延長戦を強いられたが、10回に野村が三塁打を放った後、田宮の犠飛で劇的なサヨナラ勝利をもぎ取った。

山あり谷ありの試合展開を強いられた新庄監督は試合後、疲れた表情で「ふ~っ」と息をつきながらも「どうですか、このビッグシャウ打線。途中でパキっと折れるんですけど、最後はおいしく終われるというね」と口にし、球団の親会社である日本ハムの人気商品「シャウエッセン」を文字った打線と試合展開に苦笑い。その上で「こういうふうな勝ち方ができる、っていう想像をさせてくれるチームにはなりましたね」と着実に粘り強くなったナインとチーム力に目を細めた。

これで敵地2連敗後に再び本拠地で2連勝。5月に入って本拠地戦は負けなしの7連勝と波に乗り、再び貯金も今季最多の「7」に伸ばした。
「今後もビッグシャウ打線で行く? そうそう。途中で折れるかもしれんけどね(笑い)。でも、おいしい試合を見せますよ」

〝舌好調〟の指揮官は最後まで周囲の爆笑を誘いながら翌日の試合に向け気持ちを入れなおしていた。

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