太田、長迫 パリ五輪代表に選出 自転車トラック、連盟が発表

太田海也(左)と長迫吉拓

 日本自転車競技連盟は22日、パリ五輪のトラック種目代表13人を発表し、男子で岡山市出身の太田海也(24)=日本競輪選手会=と笠岡市出身の長迫吉拓(30)=ブリヂストン=が選ばれた。太田は初、長迫はBMXレースで出場したリオデジャネイロ、東京に続く3大会連続の五輪代表入り。

 太田、長迫は3人一組で争うチームスプリントのメンバーで、昨年の杭州アジア大会は金メダルを獲得した。五輪につながる国際大会でも表彰台に立ち、国別の五輪ランキング3位となり、上位8カ国に与えられるパリ五輪代表枠を3大会ぶりに確保していた。

 競輪デビュー3年目の太田は日本のエース格。2走を務めるチームスプリントに加え、個人種目でもメダル候補に挙げられる。備前緑陽高時代にはボート(現ローイング)で高校王者になった。長迫はBMXで培ったスタートダッシュを武器とする。東京五輪後にトラック種目に転向し、チームスプリントの1走の日本人歴代最速タイムを持つ。

 岡山ゆかりのパリ五輪代表は7人になった。自転車トラック種目で岡山勢が五輪に出場するのは、1952年ヘルシンキ大会の近成保(岡山市出身)以来72年ぶり。

 おおた・かいや 備前緑陽高3年の2017年全国高校総体でボートのダブルスカル優勝。21年に入所した日本競輪選手養成所で早期卒業を認められ、22年にデビューした。23年は全日本選手権3冠、杭州アジア大会2冠。174センチ、82キロ。

 ながさこ・よしたく 18歳でスイスに渡り、プロのBMXレーサーとして活躍。2013年世界選手権入賞(7位)、18年アジア大会制覇は日本人初の快挙。チームスプリントの1走の国内最速記録を持つ。笠岡・大島中出。173センチ、80キロ。

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