【新日本・BOSJ】デスペラード 反則決着で首位キープ「ハードコアやりてえんだったら相手してやる」

コナーズ(左)をイスに叩きつけるデスペラード

新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Aブロック公式戦(22日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で、エル・デスペラードvsクラーク・コナーズの首位対決が大荒れの展開となった。

2人は試合前からヒートアップ。ゴング前にイスチャンバラで火花を散らすと、延々と場外乱闘が続いた。一度はリングに戻るも、デスペラードが誘い〝第2ラウンド〟がスタート。場外マット上でパワースラムを決められたデスペラードは、直後にテーブル上にパワーボムで叩きつけられた。

だが、マーティー浅見レフェリーがコナーズのフォールを認めず、2人がもめている最中に蘇生したデスペラードがラリアートを発射。再度場外戦に持ち込み、パイプイスをコナーズの顔の上に設置する。「まさか…」と誰もが思った瞬間、もう一脚のイスを振りかざした。

これで大ダメージを与えると、一気にロコ・モノで勝負をかけるが、決めきれない。逆にラリアートからスピアーをくらい、馬乗りパンチの雨アラレを浴びせられる。浅見レフェリーが反則カウントを数えるが、われを失ったコナーズは攻撃の手を緩めず、5カウントが入り反則負けが告げられた。

決着がついた後もコナーズの暴走は続く。レフェリーをスピアーで吹っ飛ばし、止めに入ったヤングライオンも蹴散らす。さらにデスペラードのマスクをはぐと、机片で脳天を打ち抜いた。

スタッフの肩を借り、素顔のままバックステージにたどり着いたデスペラードは「コナーズ、俺が納得する場所を用意しろ。レフェリーとリングと、周りのスタッフだ。ハードコアやりてえんだったら、相手してやるよ。全部終わって落ち着いてからだ」と吐き捨てた。

この日の結果を受け、Aブロックは勝ち点10のデスペラードとティタンが首位で並び、ブレイク・クリスチャン、コナーズ、HAYATAが勝ち点8で追う展開となった。

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