米S&Pの年末予想中央値5300近辺、調整リスクも

[ニューヨーク 22日 ロイター] - ロイター調査によると、米S&P総合500種の年末予想中央値は5302と、現値水準付近で今年を終える見通し。ただ、年初来の大幅な株高を背景に、一部のストラテジストは今後数カ月以内に調整するリスクがあるとの見方を示している。

調査は5月13─22日に50人のストラテジストを対象に実施。S&P500の前日終値は5321.41。

2月時の年末予想は5100だった。

今後3カ月以内に調整する可能性があるかとの追加質問に対するストラテジストの意見はほぼ二分し、15人中8人はその可能性が低い、7人はその可能性が高いと答えた。

ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏はS&P500が年末までに5575に達すると予想。米連邦準備理事会(FRB)については「われわれを失望させることはないだろう。つまり年内に利下げに動くということだ」と語った。

LSEGのデータによると、アナリストらはS&P500構成銘柄が2024年に10.4%の増益を確保すると予想している。

一方、LSEGデータストリームによると、S&P500の予想利益に基づく株価収益率(PER)は20.9倍と、過去平均の15.7倍を大幅に上回っている。

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