親はどこまで出せばいい?「大学の教育費」についての考え方

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

この連載では、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマで、お金にまつわるコラムをお届けします。

計画はできてる?子どもの「大学にかかる教育費」

「奨学金」も考慮にいれてみよう

高校3年生は毎年ちょうど今頃(5月末頃)、卒業後の「奨学生予約採用申込み」の締切がやってきます。私立か公立か、進学先が決まっていない中での申込みとなるので、親としていくら学費を用意できるか、奨学金がどれだけ必要か、頭を悩ませる時期とも言えます。

私はファイナンシャルプランナー、そして「スカラシップアドバイザー」として、高校や専門学校で奨学金セミナーをしています。その中で、教育費を親としてどこまで出せばいいのか?ということについてよくお伝えしています。

子どもの進学先を選ぶ際、学力はもちろん、それまでに用意している資金でどこに進学させられるかについても合わせて考慮し、検討することでしょう。

一般的に、私立大学なら学費だけで500万円、公立でも300万円必要といわれています。それらの情報をもとに「資金が足りないから公立にしか行かせられない」「県外には行かせられない」と、子どもの未来に蓋をしていませんか?

奨学金は未来への投資!

日本は18歳で成人です。本気で行きたい大学があるのなら、親が出してくれる資金の金額をふまえ、自分でアルバイトをしたり奨学金を借りてでも行きたいと思うことでしょう。

親が出してくれないからと行けない理由を出すのであれば、それくらいの熱意なのかもしれません。

奨学金は借金ではありますが、未来への投資ともいえます。借金=悪というレッテルを貼らず、進学の選択肢を広げられる方法のひとつとして考えてみてください。

親が「学費は親の義務」と頑張りすぎると、十数年後に訪れる自分の老後資金が枯渇してしまう可能性もあります。

大学の学費…我が家の場合

我が家は一人300万円の学費をプレゼント。私立大学なら、足りない200万円ほどの学費は自分で奨学金やアルバイトでまかなってもらいます。

また、大学生になると自動車免許を取る方が多いと思いますが、免許の取得費用は教育費ではないので、子ども自身の資金で取得してもらいます。

まとめ

他にも、条件が合えば、返済義務のない給付型奨学金を受け取れたり、成績が優秀であれば、学費の免除を受けられるケースもあります。

幅広い視野でライフプランを考え、「親が出せる資金はここまで」と決めたり、お子さんの未来の可能性を広げるため、残りの金額はどう準備するかを親子で話しあったりしてみてください。

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