砺波市庄川小4年生29人が22日、四角形の行燈(あんどん)「トッペ行燈」を制作した。1人1基つくり、庄川町夜高保存会が創立50周年記念事業として28日に校区で行われる「田祭り」の再現に使う。
庄川地域では田植えが終了した後、子どもたちが「トッペ行燈」を掲げて豊作を祈る田祭りが行われていたが、近年はあまり見られなくなっている。地域の祭りに対する愛着を養ってもらう目的で企画した。
庄川小4年は毎年、トッペ行燈4基を協力して制作してきたが、今回は田祭りをにぎやかに再現するために1人1基を作ることにした。保存会の太田良郎会長(59)らが材料を準備した。1日には元事務局長の白山久一さん(79)らが田祭りの歴史や庄川観光祭の夜高行燈との違いを教えた。
この日は庄川小で最後の仕上げ作業が行われ、児童はアニメのキャラクターや富士山、サッカーのゴールキーパーなどを正面に描いた。側面には「祝田祭り」「五穀豊穣」「豊年満作」「交通安全」の4通りの文字とそれぞれの名前を入れた。トッペ行燈は来月1、2日の庄川観光祭では庄川生涯学習センターに並べられる。
●園児が制作見学
しょうがわ認定こども園の園児約60人が22日、庄川町青島の中之島公民館を訪れ、庄川観光祭で引き回されるに夜高あんどんの制作を見学した。町内会からまんがキャラクターを描いた絵が贈られ、園内に飾られた。