規格外ニラを商品化 JAとなみ野とセブンイレブン 「海藻アルギット」おにぎり、弁当に

海藻アルギットニラを収獲する児童=南砺市高瀬

  ●井波小児童が収穫体験

 JAとなみ野アルギットにら生産組合(南砺市)とセブン-イレブン・ジャパン(東京)は22日、廃棄処分されていた規格外の「海藻アルギットにら」を使った弁当やおにぎりを商品化した。今年2年目の取り組みで、井波小5年生48人が事業の一環として収獲を体験し、食品ロス対策に理解を深めた。

 海藻アルギットにらは天然海藻肥料を使い、生産組合の33人が約4ヘクタールで栽培する。甘みや香りあり、肉厚が特徴となる。5~10月まで5、6回収獲できるが、収穫期の最初に刈り取る「一番刈り」のニラは長さが不足し、ほとんどが廃棄されていた。

 3年前からJA全農とやまを通じて生産組合と取り引きするセブン-イレブン側が活用を提案し、今年は「大きなおむすび 炒飯豚キムチ」と「ニラ玉弁当」を商品化した。おむすびは県西部の61店舗、弁当は北陸三県の約330店舗で販売する。

 井波小5年生が食品ロス対策を学ぶ授業の一環で、南砺市高瀬の15アールの畑を訪れた。約30~40センチに成長したニラをはさみで刈り取った。小林丞志君は「畑はニラのにおいがして、たくさん収獲できた」と喜んだ。南砺市のセブン-イレブン南砺角田店では、寺西雅典組合長らが新商品をPRした。

© 株式会社北國新聞社