【なでしこ】五輪前も盛り上がりイマイチ… 「バレーやバスケのほうが注目度が高い」の声も

なでしこジャパン・池田太監督

日本サッカー協会(JFA)は22日、なでしこジャパンの国際親善試合ニュージーランド戦(31日、6月3日=スペイン)に臨むメンバー22人を発表した。

今回はパリ五輪前の強化と同時に、五輪の本大会メンバー18人を絞り込む最終選考の場となる。都内のJFAハウスで会見した池田太監督(53)は「いろんな組み合わせや、一人ひとり選手が何ができるかを判断していきたい。システムとしてチームの積み上げを考えている」と語った。

いよいよ本大会へ向けて仕上げの段階を迎えるなでしこジャパンだが、メンバー選考が大きな注目を集める男子の大岩ジャパンとは対照的に、ピッチ外ではなかなか盛り上がりが見られない。

2月に行われたパリ五輪アジア最終予選の北朝鮮戦はNHKで地上波放送、DAZNでも配信されたが、今回のスペイン遠征は4月のシービリーブスカップ(米国)に続いてJFATVによる配信のみとなった。

民放キー局関係者は「なでしこは正直、話題になっていないし厳しい。同じ女子の団体球技でも、バレーボールやバスケットボールのほうが注目度が高いし扱いやすい」と指摘。バレーボール女子代表は五輪出場権をかけてネーションズリーグで熱戦を展開、バスケットボール女子代表も東京五輪の銀メダル獲得で期待が大きい。なでしこジャパンはその陰に隠れて五輪ムードが高まりを見せていないのが実情だ。

池田監督は以前から「結果をもっともっと出していかないと注目度も上がっていかない」と女子サッカーの今後に危機感を口にしている。

今は目立たずも本番の快進撃で〝なでしこ旋風〟到来となればいいが…。

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