【巨人】つながり欠くG打線に阿部監督がメス チーム内には「今が耐え時」と楽観視する声

巨人は丸の先頭打者弾で先制したものの…

巨人が22日の中日戦(東京ドーム)で2―4の逆転負けを喫し、引き分けを挟んで4連敗となった。

つながりを欠く打線にいよいよ阿部慎之助監督(45)のメスが入った。これまで5番に座っていた坂本を2番に据え、打撃好調の岸田を5番で起用した。新オーダーで臨んだ一戦では坂本がプロ野球史上2人目となる通算450二塁打を含む4打数4安打と大暴れ。その一方で岸田は無安打に終わり、抜本的な改善には至らなかった。得点は初回に丸が放った先頭打者弾と、3回の岡本和による適時打だけだった。

阿部監督は「とにかく先取点を取りたい、攻撃的にいきたい、というのを踏まえての打順でした」と意図を説明し「何とか勝ち越せるようにやりたいと思いますし、本当に泥くさくやって交流戦に入れればいいかなと思います」と努めて前を向いた。

試行錯誤を続けながらも、これで5試合連続の3得点以下。打線の調子が上向かない苦しい戦いが続いているが、チーム内からは「今が耐え時なだけ」と楽観的に捉える声も聞こえてくる。チーム関係者の一人は「今はあくまでたまたまみんなの調子のどん底がかぶってしまっているだけ。まだまだ発展途上の若手は別として、中堅からベテラン層の選手たちは必ず復調するタイミングが来ますから。みんなの調子のピークが重なる可能性だって十分にあるし、そうなれば必ず打線もつながる。それまで今は耐えるしかない」と一過性のものとして捉えている。

長丁場のシーズン全体から見ればまだ前半戦。復調するタイミングが重なる確証はないが、我慢しながら〝その時〟を待つしかなさそうだ。

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