【最新調査】静岡県知事選挙の情勢を支持政党別、地域別に分析!争点への有権者の反応は?(5月26日投票)

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2024年5月22日に公開された動画のテーマは「最新情勢!どうなる?静岡県知事選」です。

選挙ドットコム編集長の鈴木邦和と選挙ドットコム編集部で情勢調査を担当する中山智貴が、5月26日投票の静岡県知事選挙の最新情勢調査の結果について詳しくお伝えします。

6人の乱戦となった静岡県知事選!政党別、地域別の支持状況は?

【このトピックのポイント】

  • 最新情勢調査では、鈴木氏が一歩リード、大村氏が猛追
  • 支持政党別の動向、地域別の支持状況も詳しく解説
  • 川勝県政を51%が「評価する」。支持する立候補者との関連性も

鈴木氏が一歩リード、大村氏が猛追……情勢調査の結果は?

川勝平太知事の辞職に伴い、5月9日告示・5月26日に投票日を迎える静岡県知事選挙。同選挙には届け出順に、政治団体「個人の尊厳党」の横山正文氏(56)、日本共産党の森大介氏(55)、立憲民主党・国民民主党が推薦する無所属の鈴木康友氏(66)、自民党が推薦する無所属の大村慎一氏(60)、無所属の村上猛氏(73)、無所属の濵中都己氏(62)の新人6人が立候補しています。

構図はどうなっているのでしょうか。
自由民主党が大村氏を推薦し、立憲民主党と国民民主党が鈴木氏を推薦。日本共産党は森氏を公認候補として擁立しています。横山氏は諸派、村上氏と濵中氏の2人が無所属です。「事実上の与野党対決」と目されています。

さて、選挙ドットコムが行った調査の概要は以下の通りです。

元浜松市長で立憲民主党と国民民主党が推薦する鈴木康友氏が一歩リードし、元静岡県副知事で自民党が推薦する大村慎一氏が猛追する展開です。

日本共産党の森大介氏は広がりを欠く。無所属の村上猛氏と濵中都己氏、諸派新人の横山正文氏は独自の戦いを繰り広げています。

ただし、電話調査では1割強、ネット調査では半数が態度を明らかにしており、情勢は流動的です。

鈴木氏と大村氏の支持政党別、地域別の動向は?

トップを争う鈴木氏と大村氏の支持政党、地域別の動向はどうなっているのでしょうか。

鈴木氏は推薦を受けている立憲と国民の支持層のそれぞれ7割を固めたほか、維新支持層の6割、れいわ新選組支持層の7割、無党派層の4割からも指示を得ています。さらに、自民・公明支持層の3割程度も取り込んでいる状況です。

対する大村氏は、推薦政党の自民支持層の6割弱、「自主投票」の対応をとる公明党の支持層から7割強、無党派層の約3割から支持されています。

MC鈴木氏「鈴木氏は推薦政党に限らず、幅広い支持層に食い込んでいる印象を受けますね」

中山「他社の情勢調査でも無党派層の食い込み方に差はあれど、与党の支持層もしっかり取り込んでいる傾向には違いなかったです」

一方で、大村氏は推薦政党の自民を固めきっていないことからも鈴木氏に一歩遅れをとっている状況が浮き彫りとなりました。ただし、他社調査では肉薄している傾向を示す結果も出ているため、今後情勢が変動する可能性も残っています。

ここで、MC鈴木は静岡県の政党の勢力を話題にあげました。

MC鈴木「そもそも静岡県は自民党の支持層のボリュームが大きいのでしょうか」

中山「自民党の比例得票数などは確かに多いが、野党の支持層を合わせるとどっこいどっこい。小選挙区をみても、全て自民党ではなく野党も議席を獲得しています。必ずしも保守系が強い地盤とは言えません

さらに、地域別にみてみると、また違う情勢が見えてきます。

今回の調査では、静岡市、浜松市と、両市を除く西部・中部・東部の各地域に分けて分析しました。各地域の情勢は以下の通りです。

  • 静岡市では大村氏、浜松市では鈴木氏がそれぞれ先行
  • 中部地域では鈴木氏がリード
  • 東部地域では大村氏と鈴木氏が横一線で激しく争う。態度未定者が最も多い

週末に選挙現場を訪れた中山も、鈴木氏と大村氏ともに「地域を意識した演説をしていた」と振り返ります。大村氏は元静岡県副知事の経験から「静岡全体の大村」とアピール。一方、西部に位置する浜松市で市長を務めていた鈴木氏は東部から選挙活動をスタートして「西部の鈴木じゃない、全県の鈴木だ」と訴えていたそうです。

争点となる川勝前知事の県政やリニアへの県民の評価は?

選挙の争点に上がっているのが川勝県政への評価と、リニア中央新幹線の着工の賛否です。この2点について有権者はどのように評価しているのでしょうか?

4期15年間の川勝県政を「評価する」とした有権者は全体の51%で、「評価しない」との回答(28%)を上回りました。川勝県政を評価する層は鈴木氏への支持が多く、評価しない層は大村氏への支持が多い傾向も見られました。

リニア中央新幹線の県内での着工は「賛成」が38%、「反対」が31%となり、拮抗している状況が見えました。

MC鈴木「川勝県政を評価している有権者が多い結果ですね」

中山「この知事選の結果が県内政治だけでなく、リニアなど国の政策にも影響を与えそうなので大注目しています!」

投票先に迷ったら、投票マッチングをぜひご利用ください

選挙ドットコムは有権者の投票先選びをサポートするため、「静岡県知事選挙2024投票マッチング」を公開しています。川勝県政への評価、リニア中央新幹線整備を含む県政に関する11問に回答すると、利用者と立候補者の政策の考え方のマッチング率が測定できます。

今回の静岡県知事選挙では投票マッチングを実施中!あなたと考えが近い候補者は?ぜひご利用を!

【調査概要】
5月18日(土曜日)と19日(日曜日)の2日間、県内の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。合計2,494人(うち電話調査では401人、インターネット調査では2,093人)から有効回答を得た。

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