奈良の古刹で楽しむアジサイ 長谷寺、岡寺、壷阪寺、室生寺が趣向凝らし 5月25日から「大和三大観音あぢさゐ回廊」

アジサイをあしらった期間限定の朱印と4寺の僧侶=奈良市内

 奈良県の西国三十三所観音霊場、長谷寺(桜井市)、岡寺(明日香村)、壷阪寺(高取町)は25日から、3寺のアジサイを楽しむ「大和三大観音あぢさゐ回廊」を開催する。今年は新たに室生寺(宇陀市)が参加し、4寺を巡って一つの絵を完成させる「大和あじさい重ね色巡礼」もある。7月7日まで。

 各寺とも自生のアジサイに加え、趣向を凝らした鉢植えを設置。壷阪寺は「アジサイ大仏」として天竺渡来大釈迦如来石像の周りを飾り、岡寺は奥の院に並べるほかちょうず鉢にもアジサイを浮かべる。長谷寺は登廊(のぼりろう)から続く「嵐の坂」を彩る。

 3寺それぞれアジサイの切り絵をあしらった期間限定の朱印(志納金千円)を授与。3寺の朱印の特製台紙(同500円)も販売する。

 室生寺も仁王門を入ってすぐの「バン字池」の周囲に鉢植えのアジサイを並べ、近年境内に植えた100株と共に楽しめるようにする。期間限定の朱印も授与(同1200円、専用台紙なし)。

 大和あじさい重ね色巡礼は4寺に設置している専用スタンプ台で各スタンプを重ね押しすると、1枚の風景画が完成する。専用台紙は先着1万人に無料で配布する。

 4寺は「荘厳されたアジサイを巡り、中南和地域の魅力を感じていただきたい」と話す。問い合わせは各寺へ。

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