大谷翔平の好きな日本食・たこ焼き 『銀だこ』がドジャー・スタジアムに出店 一舟2000円超の意外な人気1位の味

本拠地ドジャー・スタジアムでも大活躍の大谷翔平選手 ※画像はロサンゼルス・ドジャースの公式X『@Dodgers』より

10年総額7億ドル(日本円でおよそ1015億円)で今季、ロサンゼルス・ドジャースと契約を結んだ大谷翔平選手(29)。シーズン前は妻・真美子さんと結婚があり、さらには水原一平元通訳による巨額窃盗事件が勃発するなど、激動の日々を送ることになってしまったが、シーズンが始まり、5月に入ると絶好調に。

5月22日(日本時間)に行なわれた対ダイヤモンドバックス戦でもツーベースヒットを含む2安打2盗塁の大活躍。現在、打率は3割5分を超えナ・リーグトップ。13本放っている本塁打は2位で、打点は6位。三冠王も十分に視野に入っている。

そんな大谷フィーバーはフィールド内にとどまらない。MLB担当のスポーツ紙記者が話す。

「過去には野茂英雄投手(55)や石井一久投手(50)も在籍し、野球ファンの間ではとても馴染みがあるドジャースですが、大谷選手の加入以来、日本での注目度は右肩上がり。それを受けて、ドジャースとパートナーシップ協定を結ぶ日本企業が相次いでいます」

ANAやヤクルト、興和などこれまでにドジャースと協力関係を結ぶことを表明した企業は全部で9社。いずれも名だたる大企業ばかりだ。そんな企業群に10社目として新たに名を連ねることが5月20日に発表されたのは、たこ焼き店をチェーン展開する『築地銀だこ』である。

「『築地銀だこ』は今年の3月、ドジャースの本拠地であるドジャー・スタジアム内に店舗をオープン。日本でも馴染みのあるオリジナルソースを使ったたこ焼きだけでなく、トマトを使ったサルサソースとチーズを混ぜたソースをかけたたこ焼きや、アボカドソースを乗せた商品、天かすがたこ焼きの上に乗った天ぷら味のたこ焼きなど計4種類のたこ焼きを販売しています」(前同)

日本でたこ焼きといえばソース味が定番だが、アメリカでは少々違う様子だ。ドジャー・スタジアムで販売されている商品はどのようにして生み出されたのか。弊サイトは、『築地銀だこ』を運営する株式会社ホットランドで広報を務める丸山美嘉さんに話を聞いた。

「ドジャース球団の意向で、日本でも馴染みのあるたこ焼きとは別に3種類のオリジナル商品を開発しました。サルサソースなどは日本で馴染みがないかもしれませんが、現地では定番ソースの1つです。現地の人気メニューなども分析したうえで、味付けを日本のたこ焼きとは変えています」(丸山さん)

■大谷の好きな日本食は「たこ焼き」

日本ではたこ焼きだけでなく、刺身や煮物などさまざまな料理で食べられるタコ。一方で独特な見た目をしていることから、海外では“デビルフィッシュ”とも呼ばれ海外では食べずに捨てることも多かったタコ。ロサンゼルスの地で、たこ焼きはどの様に受け止められているのか。

「一昔前までは敬遠されていたタコですが、寿司文化が広がったことで見方も大きく変わったようです。高級食材として海外でもタコは大人気。浅草や築地など観光地にある『銀だこ』では、外国人観光客の方だけで店内が埋まることも珍しくありません」(前出のホットランド広報の丸山さん)

それでもドジャー・スタジアムで販売されている『銀だこ』は、6個入りで一舟13.99ドル(日本円でおよそ2185円)。日本では8個入りの『たこ焼き』のお持ち帰り価格が626円(税込)であることを考えると随分と高価格に感じられる。それには事情があるという。

「日本とアメリカでは人件費も異なりますし、税金も違います。球場価格ということもあって『銀だこ』だけ突出して高いわけではありません。海外のお客様は体も大きいですし、皆さん2舟〜3舟は買っていかれますね」(前同)

ドジャー・スタジアムで販売される現地限定たこ焼き3種類の中で人気の味はどれになるのか。

「天かすがたこ焼きの上に乗った天ぷら味が一番人気です。アメリカの方にも馴染みがある“天ぷら”という日本語がメニュー名に冠してあるのも人気の理由のようですね」(同)

ドジャー・スタジアムへの出店にあたっては、日本のプロ野球での『銀だこ』人気が大きく影響したという。

「現在、『銀だこ』は(日本のプロ野球)12球団の本拠地がある内、9球場に出店。野球を観戦しながら食べる球場メシとして、野球ファンから高い支持を集めています。大谷選手と山本由伸投手(25)の日本人選手2人がドジャースに加わったということもあり、球団から当社へと出店しませんか? と、お声が掛かり海外出店を増やしたい当社としても“是非”と答えました」(同)

大谷選手や山本投手も『銀だこ』を楽しんでいるのだろうか。

「う〜ん、弊社からはなんとも言えません。ただ、シーズンが始まる前の今年2月にスタジアムで開催されたファン向けのイベント『ドジャーフェスト』で、“好きな日本食”を聞かれた際に大谷選手は“たこ焼き”と答えていましたから、たこ焼きは好きなのではないでしょうか。『銀だこ』を食べてもらえていると嬉しいです」(同)

大谷選手も“好物”であると公言するたこ焼きは、ベースボールの国でも受け入れられるだろうかか。

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