【柔道】角田夏実の『金』を後輩が心待ち 母校で現役部員と汗「『かじらせてください』と言いたい」

後輩に慕われている角田夏実

柔道女子48キロ級でパリ五輪代表の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)の金メダル獲得を、後輩たちが心待ちにしている。

角田は母校・東京学芸大柔道部に週に約1回のペースで通い、現役部員と汗を流している。「冬は寒いし、夏は3本連続でやったら熱中症になるんじゃないかというぐらい暑い」そうだが「それでも行きたくなる場所。ここに来てくれた選手は『学芸大の選手は楽しく練習するね』と言ってくれる。後輩と一緒に練習していると、やっぱり柔道が好きだなと思う」と笑顔を見せた。

後輩にもいい影響を与えている。同部の川崎凛(4年)は「自分は組み手がうまくいかなかったときに、丁寧に教えてもらった。多くの選手がアドバイスをもらって、チーム力も上がっている」と効果を実感している。

また、角田の明るい人柄についても「世界選手権の金メダルを私たちに見せてもらって、それに私たちは『かじらせてください』ってお願いしたり(笑い)。話しやすいし、先輩の壁を感じない」と告白。「減量に苦しむ選手も多いけど、夏実さんは一切イライラした様子を見せない。そういう強さも感じて、見習うことが多い」と感心しきりだ。

五輪でメダル獲得となれば、同校柔道部出身者初となる。川崎は「また金メダルを持ってきてもらって、『かじらせてください』と言いたい。夏実さんならやってくれる」と期待を寄せた。後輩からの応援を力に変え、頂点を目指す。

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