【バレーボール】悲願の五輪メダル獲得を見据え「NL決勝進出」の目標設定

リベロの山本智大

バレーボールのネーションズリーグ(NL)で、男子日本代表は大舞台を見据えた結果を求めていく構えだ。

昨秋のパリ五輪予選で五輪切符を手にした男子日本代表にとって、今大会はパリに向けた前哨戦。予選ラウンド第1週ブラジル大会(21日=日本時間22日に開幕)はイタリア1部のプレーオフに参戦していた主将・石川祐希(ペルージャ)、高橋藍(サントリー)がメンバー外となったが、前回大会の3位を上回る「決勝進出」を目標に掲げる。

その意図について、NL前の取材でリベロの山本智大(パナソニック)は「五輪でメダルを取るためにはNLでもそこ(決勝進出ライン)ぐらいの立ち位置にいないといけない。五輪はよりプレッシャーがかかるので、そんな簡単には勝てないと僕らも理解している。そういった中で、NLでいい経験を積むために、昨年以上の結果を目標にした」と説明。金メダルを獲得した1972年ミュンヘン大会以来となる五輪でのメダルを目指す上で、NLでの上位進出に照準を定めた。

目標を設定するにあたり、チーム内で入念に意見を重ねたという。山本は「僕は『金メダルが欲しい』と言ったけど、僕に限らず、本当にいろんな意見が出てきた中でコミュニケーションをとれた。選手だけじゃなくて、スタッフも含めてのミーティングだったので、非常に濃い話ができたし、いろんな情報共有もできたので、いい方向に向いている」と手応え十分。21日の初戦では、東京五輪銅メダルのアルゼンチンに3―1で勝利。悲願達成へ、NLで大きな弾みをつけるつもりだ。

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