黒川敦彦の〝内縁の妻〟が激白 つばさの党は壊滅寸前「大赤字の活動です」

つばさの党・外山まき氏

東京都知事選の〝獄中立候補〟は断念も…。4月の衆院東京15区補選で乙武洋匡氏の街頭演説を妨害した公選法違反(自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表ら幹部3人が逮捕された中、仮代表となった埼玉・朝霞市議の外山まき氏(52)が22日、取材に応じ、壊滅寸前に追い込まれた胸中を明かした。

黒川容疑者の逮捕後、「仮代表兼広報担当」としてメディア対応に当たっている外山氏は、黒川容疑者の内縁の妻でもある。

連日、残されたメンバーが街頭演説を行い、不当逮捕を訴えている中、この日、JR新宿駅前でマイクを握った外山氏は「警視庁への突撃や、過激な行動は共感を得られることはできない。もともと反対をしていた。余計な弾圧を招いたことは仮の代表として謝罪をしたい。抗議行動や脅迫行為ととられても仕方のない言葉遣いも反省すべき」と頭を下げた。

妨害行為は、ユーチューブでの収益目的との批判も絶えないが、「(選挙期間中の)全部で40回の動画で、250万再生でも、(1回あたり)ほぼ0・1円~0・3円ぐらいで、数十万ぐらいにしかならない。供託金300万円の一部の足しにもならない。大赤字の活動です」と否定した。

それでも逮捕は不当、言論弾圧とし、「私たちは小さな政治団体で、小池都知事や警視庁という国家権力に歯向かうと、ここまで異例の捜査をやられるということ。マスコミの印象操作で乱暴者、おかしなカルト集団、陰謀論者といわれるが、小池都知事の学歴詐称問題や消費税の増税の是非を問いかけることは陰謀論なんですか?」と訴えた。

黒川容疑者は逮捕前、都知事選への立候補を表明しており、勾留中でも〝獄中立候補〟が可能だ。残ったメンバーで選挙活動を行い、凸手法を再び取るべきとの声も出ていて、党内では混乱も起きている。

外山氏は「その時の思い付きでやっている感じで組織だってやっていない。私が仮代表だが、独裁じゃない」と黒川容疑者らには接見禁止の措置が取られている中で、合議制で対応していくとした。都知事選については「黒川は(勾留中で)出て来られませんから。まだ決定していない。未定です」とトーンダウン。

凸手法に関しても「基本的に私としてはやるつもりはない」と封印する意向で、〝つばさ〟は完全にもげてしまったようだ。

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